2018年5月22日火曜日

不幸を笑う感覚

不幸を笑う感覚
from : ドッグウォーカー博士のスローライフ

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朝散歩のときは日が陰っていたので、気持ちよく歩くことができた。

秋田はっちゃん(MIX♂5歳)と、車どおりが少ない県道を歩いていると、軽トラが後ろからやってきた。

すれ違いざまに、荷台に乗った犬が吠え、その瞬間にはっちゃんが驚いてダッシュした。

が、これまでも何度かそういうことがあったので、わたしもしっかりリード固定できた。

固定したらはっちゃんはすぐに平常心に戻ったので、散歩の続きを楽しむことができた。

マルちゃん(大型犬MIX♂9歳)の散歩では、道路沿いの草むらにババッと鼻を突っ込んだと思ったら、カメさんをくわえていた。

これもしっかりリードにテンションをかけると、ポトッと口から落としてくれたので、じりじりとその場を離れた。

リード固定はなにかと便利だ。

ガツンと衝撃が加わらないように、じんわりかつしっかり止めるのがコツだ。

引っ張られてしまったり、タイミングが遅れたりするとうまくいかないので、機敏に対応しよう。

ところで、大阪にいるときにこんなことがあった。

混雑した駅構内を歩いているとき、前方にいた人が下り階段の手前で派手に転びそうになった。

あわやというところで体勢を立て直したが、もし転んでいたら階段から転げ落ちて大変なことになっていただろう。

わたしはドキッとして小さな声で「危ないっ!」とつぶやいてしまったが、すぐそばにいた二人連れが転びそうになった人を見て笑っているのだ。

コントでわざとやっているのではなく、あわやの大惨事である。

わたしは驚いてしまったが、他人の不幸を笑うというのは、実は意外とよく行われていることだ。

以前、実家にホームステイしていたイギリス人女性が、電車の中で痴漢にあい、そのことを話したら笑われたと言っていて、驚いた記憶がある。

現代的な人権感覚からすれば、痴漢は性暴力であり、被害者は深く傷ついている。

それをなぜ笑えるのだろう。

そして同様なことが、犬に対しては日常的に行われている。

今回のセミナーで使用した動画に、動きたくないと言っている犬を、さんざん引っ張ったり突っついたりなどしたあげくに、嫌がる犬を見て撮影者たちが笑っているシーンがあった。

嫌がる犬にさらなる嫌がらせをして、そのうえ笑いものにするということは、いじめ以外の何物でもないだろう。

こういうハラスメントは日常的に行われているので、麻痺してしまっているのかもしれない。

動画サイトやテレビなどでも、犬への嫌がらせがエンターテイメントとして消費されている。

もし、笑って何が悪いと感じたら、自分の感覚がおかしくなっているということだ。

言うまでもなく、PONOPONOマインドには完全に反している。

相手を対等な人格として尊重すること、相手の気持ちに寄り添うことが、PONOPONO犬育ての核心だからである。

さらに進んで、被害を受けたり、笑いものにされたりしている人や犬を目の前で見たら、自分にできるやり方で手を差し伸べたい。

わたしの場合、フリーズして動けなくなってしまうことが多いのがとても不本意なのだが、ひどい目にあっている者に寄り添うように行動しようと、常に自分に言い聞かせている。

うまくできる自信はないが、間違っても笑う側にはならないようにしたいものだ。

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