from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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引き続き荒れた天気で、朝から断続的に強い雨が降っていた。
マルちゃん(大型犬MIX♂11歳)とはっちゃん(秋田MIX♂7歳)は、台風時の緊張はなくなったものの、雨で外に出られないのでほとんど室内で過ごしていた。
雨が止んだタイミングで庭トイレに行くが、すぐにまた雨が降り出すので急いで戻ってくる。
そんな繰り返しだった。
マルちゃんはかなり雨に当たってから戻って来るので、体がぐっしょり濡れている。
それを大きなタオルで拭いてあげるのだ。
以前は体を拭こうとするとひどく緊張していたので、よほどのずぶぬれ以外では拭かなかった。
だが、どんどん平気になって行って、いまでは拭いてもらうのを待っているようになった。
今日も部屋に戻ってからニコニコしながら、「拭いて!」と体勢を整えている。
タオルをごそごそ出して近づくと、頭をクーっとわたしの脇にうずめながら満足げにゆっくり尻尾を振る。
大まかに水けを取って終わりにしようとすると、「もっと」とリクエストする。
タオルを手にした状態で撫でているのと同じなので、それが気持ちいいのだ。
はっちゃんは甘えん坊だが、タオル拭きはさっさと終わりにするので、それぞれ好みがあっておもしろい。
濡れたから体を拭かないといけない、というような人間側の「~しなければいけない」は、追求しないほうが結果的にうまくいく。
「~しなければいけない」が頭に浮かんだら、それが本当にすべきことかどうか考えてみよう。
水に濡れても犬の毛皮には油分があるので水をはじく。
シングルコートで薄毛だったり、ヘアレスだったりする場合は体が冷えることもありうる。
だが、ダブルコートで毛がみっしり生えている健康な犬には、大した影響はないだろう。
マルちゃんとはっちゃんはまさにこのケースなので、嫌そうにしたときはやめていた。
他方で、本人が濡れた状態を嫌がっていることもある。
拭かれるのは嫌だけど水けは取りたいと。
そういうときは、タオルを床に広げて自分で転がってもらうのもいいし、人間の服で体を拭く犬もいる。
それでもいい。
「拭かないといけない」と思い込んで無理やりに拭こうとすると、犬は逃げようとする。
逃げられずに強引に拭かれて嫌な思いをすることが続くと、そのうちに噛みつくことで「やめて」を伝えるようになっていく。
あるいは、じっと我慢してストレスをため込んで体を壊す犬もいる。
外から帰ったときの足拭きは、毎日のことなのでこうなるリスクが非常に高い。
そもそも、足など拭かなくても犬には何の問題もない。
完全に人間都合なので、犬にメリットがなくてストレスにしかならないようなことは、きっぱりやめてしまうのが一番だ。
その代わりに掃除がしやすく滑りにくい床材にする(クッションフロアを敷くなど)。
そして出入り口に泥落としのための敷物(バスマットなど)を置く。
「しないといけない」の前に、それが犬にとって必要なことかどうかどうかを考えよう。
実際には人間都合のことが多かったりする。
もし犬のために必要なことであっても(例えば投薬など)、無理やりやってはいけない。
1.事前によく話して了解を取り、2.嫌がらないやり方でやらせてもらう。
もし嫌がるそぶりが見えたらいったんやめて、後日また仕切りなおす。
いったん引くというのがとても重要で、こうすることで犬も受け入れやすくなる。
「犬が嫌がったらやめていると犬がつけあがる」というようなことが言われたりするが、これは思い込みにすぎない。
「嫌だ」を聞いてくれる人のことを犬は信頼する。
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