from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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不安定な天気で犬たちはほとんど部屋で過ごしている。
朝、雨の合間を縫って郵便を出しに出たら、ヤギさんに呼び止められた。
人が歩いていると鳴いて呼ぶのだ。
犬なしだったので好物の桑の葉っぱを持って近寄ってみると、初めて間近で会う子だった。
警戒されるかと思ったので、顔をそらしてカーブを描きながらゆっくり近づいた。
真正面からグイグイ近づくのはどんな動物でもNGだ。
草食動物のヤギはおとなしいが、危険を感じれば威嚇、攻撃する。
ヤギの場合は激しい頭突きだが、やさしい頭突きは挨拶だ。
マルちゃん（大型犬MIX♂10際）は、前住んでいたところのヤギさんに近づきすぎて頭突きされそうになったことがあった。
ネット検索すると、ヤギと暮らしていて頭突きされてあざになったという話がけっこう出てくるが今の家の近所のヤギさんたちがやっているのは見たことがない。
緊張し始めたらそれ以上近づかなければいいのだ。
頭突きに至る前には、前脚で地面を掻いたり頭を下げたりなどの動作をするので、頭突きまで付き合うことはない。
今日会ったヤギさんは、リラックスしてそばに寄ってきて、おいしそうに葉っぱを食べてくれた。
人間はヤギであれ犬であれ、相手が人に合わせてくれるのが当然という態度をしがちだ。
だが、よく知らない相手に対しては警戒するし、よく知っている相手であっても失礼な振る舞いをしたら嫌がるのが当然だ。
自分がやることは受け入れられて当然という考えは、きっぱり捨ててしまった方がいい。
人間が友達になりたいと思っても、相手の動物は人間と触れ合う気分じゃないこともある。
また、人間のボディランゲージが威圧的なこともある。
真正面から近づくとか、目を見据えるなどはその類だ。
わたしだったらそんな感じでグイグイ来られたら逃げるだろう。
犬は人間に対して我慢強く寛大に接してくれるが、それでもこういう無礼な行いは慎むに越したことはない。
失礼がないように相手動物の意向を忖度しながら、まずは控えめに打診してみて、受け入れてもらえそうだったら交流してもらおう。
一緒に暮らしている犬猫に対しても、家族だからいいだろうとずうずうしくしないようにしたい。
常に敬意を持って、友好的におだやかに接することが大切だ。
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