from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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天気は回復傾向にあるようだが、まだ断続的に雨が降っている。
↑ 雨で泥んこになった床に寝るはっちゃん(秋田MIX♂5歳)。
急に雷雨になると、犬たちはわたしのそばに集まってきて、少し不安そうにしている。
それがわかっているので、買出しに行けない。
留守中に降ったらもっと不安になるからだ。
すっかり晴れるまで待とう。
こんなふうに自分の好きな時間に出かけられないのは、犬と一緒に暮らしているので当然だ。
散歩は犬にとって都合がいい時間に行くので、外出がその時間にかからないようにする。
長時間の外出もストレスになるので、最長でも6時間以内にしている。
「そこまで犬に気を遣うのか」と思う人もいるかもしれないが、種が違う生きものに、人間の希望で一緒に住んでもらっているのだから、その程度の配慮は当然だろう。
PONOPONO犬育て実践者の方を見ていると、最初は「なんでそこまで」と思っていても、続けているうちに自然に「それが当たり前」と思えるようになっていく。
そこがおもしろいところだ。
よく「なんでそこまで」と言われるのが、室内での動き方である。
犬(猫その他も)がいるところでは、基本的に4分の1倍速ぐらいでゆっくりと、音をたてずに歩き、腕をバッと上に振り上げたり、いきなり手を伸ばしたり(犬の方向でなくても)、慌ててなにかしたりはしないようにしよう。
これらは犬にとって脅威になるからだ。
いまや22歳になった猫のキキさんが実家で暮らしていたときに、母がドスドスと音を立てて歩いたり、すばやく手を動かしたりするので、母が動くとすぐに逃げていた。
何度言っても改善してもらえなかったが、わたしの就職が決まって家を出たことで解決した。
わたしもその動きが嫌だったことを思い出した。
逆に、ゆったりした動きだと安心していられる。
ひどくストレスがたまっていたり、怖がりだったり、興奮しやすかったりする犬がいるときは、走るのはもちろんのこと、体の動きに細心の注意を払い、4分の1倍速を意識しよう。
自分はできても、子どもがいるとなかなか徹底できないという声をよく聞く。
その場合、まずはなぜそうするかをきちんと説明することが大切だ。
犬猫はすばやい動きが怖いこと、そうされると不安になったり、イライラしたりすることをわかってもらおう。
人間は犬猫よりもずっと大きい。
その上で、スロー再生ごっこのように遊びにするのもいいかもしれない。
子ども自身のストレスを減らすことも重要で、叱らない、命令しない、人格を尊重するを徹底しよう。
加えて、遊ぶのは外で、室内では落ち着いて過ごすルールをみんなで守るように励ましあおう。
ストレスいっぱいだったらうまく行かないので、全員のストレスマネジメントが必要だ。
噛み付く犬がいる場合に、子どもだけがターゲットになるとか、特定の人だけが噛まれるなどということがある。
OHANA CLUBでも話題になっていた。
こうしたことは非常に一般的で、家族全員が同じように噛まれるというケースのほうがむしろまれだ。
なぜそうなるかというと、人間でもそうだが、ストレスのはけ口は弱いもの、やりやすい者に向かう傾向があるからだ。
それに、子どもの場合、犬が嫌がるような動きをすることが非常に多いので、よくない関連付けをされている。
イラッとしたときに、日ごろから気に食わないヤツにイライラをぶつけたくなったことはないだろうか。
厳しいしつけをしていた人も、ターゲットになりやすい。
だがその人が非常に支配的だったり、怖すぎたりしたら、その人はターゲットにされないだろう。
強制的なトレーニングは、このやり方を使っている。
でもなかなか徹底できないために、噛まれて終わる人もまた多い。
いうまでもなく、このやり方は犬とよい関係を作るには適さない。
改善するためには、犬のストレスを可能な限り減らすというのが、結果的に一番の早道である。
では、噛まれるのを放置するのかというと、そうではない。
ターゲットになっている人のところに、犬が行けないようにして、習慣化した噛み付き行動をなくしていくことが重要だ。
聞き取り取りによれば、食事時に噛み付いてくるというケースがかなり多い。
じっと座っているのになぜ噛まれるのかと思うかもしれないが、座っていないときの行動(犬にとって嫌なことをする)や、イライラをぶつけやすいなどがその背景にある。
これは、みんなで食事→ターゲットを噛むという行動が定着しているということだ。
なので、ターゲットのところに犬が行けないように、椅子の配置などでブロックするとか、別の部屋で食べるなどの工夫をしてみよう。
ここで犬を閉じ込めるなど、犬のほうを隔離してしまうと、そのストレスでますます行動が悪化する。
叱ったり、手で押しのけたりするのも、完全に逆効果になるので、注意したい。
いったんフリーズした後に、静かにゆっくりと噛まれないポジションに移動しよう。
これは犬を落ち着かせるボディランゲージ「カーミングシグナル」である。
家族の中で噛まれない人が、犬とターゲットの間に割って入ったり、手などでガードしたりするのもとても有効だ。
これもまた、「割って入る」という犬のカーミングシグナルを利用しているので、犬にも伝わりやすい。
このときもゆっくりと落ち着いた動きでおこなおう。
うちの犬たちはわたしに噛み付くことはないので、興奮しそうになったら手をすっと間に入れる。
それで噛みつくようなら意味がないので体を入れたほうがいいし、体に噛み付くのなら椅子などの後ろに入ろう。
いずれにしても、人間に噛み付くというのは、犬の習性からすればとても異常な事態である。
犬は噛むもの、というふうに軽く流すのではなく、それだけ心が壊れていると深刻に受け止めよう。
こういうケースはカウンセリングが必要な事案なので、ひとりで悩まずにぜひご相談いただきたい。
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