from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
昨夜、お泊りしていたキューちゃん（チワワ♂２歳）が帰っていった。
キューちゃん、最終日も夕方になると、だんだん元気になってきて、室内にいるはっちゃん（秋田MIX♂３歳）に吠えてみていた。
はっちゃんは尻尾を右（犬にとって右）に振って、うれしそうにしている。
ようやく相手にしてもらえたからだろう。
←ルルさん（ヨーキーメス１１歳）と一緒にストーブにあたる。
前から普通に知り合いだったように見える。
はっちゃんの動きがあると、キューちゃん、怖くて吠えてしまうが、するとピーちゃんがふたりの間に割って入った。
そしてキューちゃんに鼻ツンして、「大丈夫だよ」と言っている。
ピーちゃんはうちにいたとき以外はずっと一人っ子で、社会化不足犬だったが、こんなことまでできるようになったとは、本当に驚いた。
実は、キューちゃんがはっちゃんにちょっかいを出されたとき、ピーちゃんはその現場にいて、「大変！」という顔で固まっていた。
すかさずマルちゃん（ドゴMIX♂７歳）が助けに入ったのだが、その様子を見ていたのだった。
それ以前にも、ピーちゃん自身がはっちゃんにちょっかいをだされたときには、わたしが間に入っていたので、やり方や意味はわかっていたと思う。
だが、やはり同属である犬がやっているのを見て、「こうするんだ！」と学んだのではないかと思う。
人間は犬にはかなわない。
お迎えが来ると、キューちゃん、もううれしくてしょうがない様子で、足をばたばたさせて飛び回っていた。
飼い主さんに、「夜、ちょっとさびしかったけどボク、がんばったよ！はっちゃん、大きくて怖かったけどマルちゃんとピーちゃんが助けてくれたよ。マルちゃん、すごく大きいけどやさしいんだよ。猫さんって、意外といいやつだったよ。猫さんのご飯をもらって食べたよ」、などと、たくさんおしゃべりしているようだった。
ピーちゃんは最後まで付き添って、別れを惜しんでいた。
今回のキューちゃんの滞在で、とてもいいものを見せてもらったように思う。
犬たちは、困っている犬を助け、やさしく寄り添い、ちゃんと自分たちで問題を解決しようとしている。
人為的に集められたグループだが、協力関係ができていて、みんなにとって利益になるように、それぞれが行動しているようだった。
その中に猫も加わっているところがおもしろい。
垂直的な上下関係などはなく、ボスやリーダーなどもおらず、みんなで助け合っているということが、改めてよくわかった。
新入りに対する態度は、人間よりもずっと人道的だということには、心から感心した。
見習いたいものである。
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