2015年9月29日火曜日

年間75万匹の犬猫が生産、2万は途中で死亡

年間75万匹の犬猫が生産、2万は途中で死亡
from : ドッグウォーカー博士のスローライフ

日の出が遅くなるに連れ、犬猫さんたちの起床時刻が少しずつ遅くなってきた。


それにともなって、散歩の出発も遅くなる。


今朝はマルちゃん(ドゴMIX♂7歳)はっちゃん(秋田MIX♂3歳)の散歩が終わったのが7時すぎだった。


ゴミ出しなどをしていたら、ピーちゃん(パピチワ♀8歳)が「散歩に行くよ」と言う。


ピーちゃんは日の出に左右されない時間に行くので、あまりずれないようだ。


ピーちゃんと日陰コースを歩いていると、地面にクリやカキ、アケビなどがたくさん散らばっている。


上の方で音がしたので見上げると、おサルさんが何頭か見えた。


わたしたちが来ると奥のほうに隠れたが、ピーちゃんは気にしない。


帰り道では、サル同士の喧嘩が始まって、ギャーギャー声がしたが、それも知らん顔していた。


おサルさんたちは、人間や犬には接触してこないので、スルーするのが正しい。


ピーちゃんはよくわかってる。


ところで、こんなニュースが飛び込んできた。


犬猫2万匹が、流通過程で死んでいるということが、朝日新聞とAERAの調査で判明したというのだ。


記事はこちら


2014年犬猫流通総数 75万匹


流通過程で死んだ犬猫の数(死因については報告義務なし)
 2013年度 1万7038匹  
 2014年度 2万3181匹  


販売・無償引き渡し犬
2013年度 犬 37万894匹   猫 7万2569匹
2014年度 犬 61万7009匹  猫 13万3554匹


これを見て、犬猫合わせて、75万匹も「生産」されているということにまず驚く。


2013年度の殺処分数は、12万8135匹(犬2万8569匹、猫9万9566匹)である。


75万生産され、2万が途中で死に、13万廃棄(2013年度)しているということだ。


今回、はじめて流通の実数がわかったということだが、なんとも恐ろしい数字に戦慄する。


犬猫を暮らしたいと思う人は、こうした情報を知らない。


気をつけてネット検索したり、本を読んだりしないと、なかなか知る機会がない。


犬猫はペットショップから買ってくると思っている人が、まだまだ多数である。


2013年度と2014年度の販売数が、これだけ増えているということは、こんなにたくさんの人が、犬猫を「買った」ということである。


最近では、保健所や愛護団体から譲渡してもらう人も増えているが、この数を見ると暗澹たる気分になる。


さらに、2万匹以上もの犬猫が、流通過程で死んでいるのである。


おそらく、流通過程に乗る前に、死んだり「廃棄」されたりする犬猫も相当数いるだろう。


犬猫をショップやブリーダーから買うということは、こうしたシステムに加担するということを意味している。


これほどたくさんの犬猫を、全く無軌道に作り出しておいて、不要になったら行政が税金で殺しているのが現在の状況である。


最近は、「殺処分ゼロ」を掲げる自治体も出てきたが、毎年これだけの数の犬猫を生産していては、不幸な犬猫をゼロにすることなど不可能である。


蛇口を閉める、すなわち、生産・販売を規制することが必要なのである。


ところが行政は、生産・販売業者の規制にはきわめて消極的だし、そんな法律もない。


わたしたちにできることは、だれでも簡単に犬猫を繁殖して売ることができないような法律を作るよう要求することだ。


たとえば、ショップでの展示販売を禁止する、販売業者を資格制にする、積み上げケージを禁止する、飼育場所について広さ・採光・通不などを細かく定める、違反業者への罰則を強化する、などである。


それとともに、「殺処分がおこなわれている間は犬猫を買わない」運動を広げよう。


これはアメリカの愛護団体がすでにおこなっており、日本でも広まりつつある。


だが、いかんせん、こうした実態があまりにも知られていない。


わたしたちPONOPONOでは、実践者が中心となって、動物の福利やアニマルライツについての啓発をおこなう団体「MAOPOPO」を立ち上げた。


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啓発はがきがこちらからダウンロードできるので、ぜひ活用していただきたい。


わたしが代表をつとめていた保護団体、「たま・アニマルレスキュー・ネット」もこちらに合併されたので、お知らせします。


「犬猫を買うのはやめよう!」を拡散して、不幸な犬猫を減らしていこう!


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