from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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晴天が続いていたが、午後から天気が崩れてきた。
朝からなんとなく不穏な天気だったが、なんとかのんびり散歩を楽しめた。
はっちゃん（秋田MIX♂7歳）とぶらぶらしていると、久しぶりにイノシシスポットで小さめの子を見た。
だれも来なくなっていたので、みんな狩られてしまったのかと心配していたが、少なくともひとりは残っていたようだ。
だが、親兄弟はどうなってしまったのだろう。
林の中に人間が踏み込んだ後があったので、罠が仕掛けられていたと思う。
いろいろ考えて苦しくなりながら歩いていると、ヤギさんのたまり場でひとりがじっとこっちを見ているのに気付いた。
警戒心強めの子だ。
はっちゃんが匂いを嗅ぎながらすこしたまり場方向に進んでいくと、その子は足をタン！と踏み鳴らした。
「あっちいけ」のボディランゲージだ。
はっちゃんは、「はいはい」とさりげなく去って行った。
嫌だと言われたら素直にやめればいい。
動物の世界はとてもシンプルで分かりやすいと思う。
嫌だと表明したからと言って関係が悪くなるわけではないし、わだかまりもない。
これが人間になると、なぜ嫌だと言ったんだろうか、わたしのことを嫌っているのだろうか、これっきり嫌われるのだろうかなど、余計な思いが沸いてくる。
こういう人間のやり方を犬との関係に持ち込む人が多いと感じる。
犬が自分のことを嫌うのではないかとか、嫌われてしまったのではないかなどと聞かれることがよくある。
だが、嫌なことをしなければ好かれるし、うっかりやってしまったら謝って、次から気を付ければいい。
犬が嫌だと言っているのに気付かなかったり、気づいても「これぐらい大丈夫」とか、「しつけのため」などと言って聞き入れてあげないのがよくないのだ。
こういう行いは、犬からすれば嫌がらせだ。
嫌がらせをする人は嫌われる。
逆に、いつもやさしく気遣ってくれる人のことは大好きだ。
人間式にややこしく考えるとどんどん関係がこじれていくので、ときどき犬式になっているか点検しよう。
わたし自身は、人間がみんな犬その他動物のように行動してくれたら、もっとコミュニケーションがうまくいくのにと思っている。
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