from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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朝から風もなくて暑かったが、一日草刈りをした。
はっちゃん(秋田MIX♂7歳)は一瞬外に出るが、暑いのですぐに部屋に入る。
マルちゃん(大型犬MIX♂11歳)は、木の下の涼しい場所を移動しながら寝ている。
今はまだ大丈夫そうだが、年齢とともに体温調整機能が弱ってくるので気を付けたい。
犬たちは自分で対処しているが、わたしの高齢の親のほうが問題だ。
猛暑の中クーラーもあまり使っていないという。
水もきちんと飲んでいなかったりするようだ。
その点、22歳9か月で亡くなった猫のキキさんは偉かった。
老化現象としては1日2回、朝と夕方のご飯の催促の声がちょっと大きくなっただけで、自分のことはすべて自分でしていた。
キキさんみたいな老後を過ごしたいといつも思っている。
さて昨夜、マイケル・ブランドー著『絶滅種という病ー商品化される犬とペット産業の暗い歴史』という本を読んだ。
純血種という病 商品化される犬とペット産業の暗い歴史 [ マイケル・ブランドー ]
「純血種」という「特別な」犬を作り出すために、犬たちがひどい健康被害にあっているということを詳細に明らかにした本である。
以前のこのブログでも、BBC制作の「犬たちの悲鳴」というドキュメンタリー番組について取り上げた。
記事はこちら→http://blog.livedoor.jp/nanakailua/archives/51654614.html
著者はジャーナリストであり、その観点から「純血種」を望む人々の消費主義を真っ向から問題にしているところが秀逸だった。
興味深かったのは、犬はそもそもオオカミから分かれてきた先祖と、オオカミとの間の「雑種」であるということだ。
ところが19世紀イギリスのヴィクトリア朝時代に、「ブリーディング」が行われるようになると、「純血種」がステイタスや高貴な趣味を表すものになっていく。
近親交配が繰り返されると、当然ながら遺伝性疾患が増えていき、実際現在の「純血種」はこうした病気に苦しめられている。
犬の祖先からあまりに隔たった姿に改造された犬たちは、呼吸も満足にできなかったり(短頭種)、脚が曲がってしまったり(ジャーマンシェパード)、癌にかかりやすかったり(ゴールデンレトリーバー)、聴覚障害があったり(ダルメシアン)している。
さまざまな犬種なるものには、ケンネルクラブが「犬種標準」を定めているが、これは完全に人間の好みの見た目によるものだ。
さらに、犬種に関してもっともらしい説明をしていて、「高貴な血筋」を強調していたりするが、本書によればこれはまったく怪しい、後付けのものだという。
著者は犬の「知性」を、空間認知能力と問題解決能力であると定義し、それらは「純血種」よりも「雑種」のほうが勝っているという。
わたしは知性をこの2点に限定することとともに、それで犬の価値をはかろうとすることには反対だ。
この限定的な知性が劣った犬は価値がないかのような差別を含んでいるからである。
だが、ある特定の犬種が「賢い」と思っている人がいたら、それは考え直したほうがいいということは言える。
動物権利論者で進化生物学者のマークベコフは序文でこう書いている。
「人間には魅力的でも犬自身にとっては意味をなさない特徴を生み出すようなブリーディングはやめるべきだ。
障害を抱えさせ、痛みや苦しみ、早すぎる死さえもたらす、解剖学的、生理学的、あるいは遺伝的な疾患を引き起こすようなブリーディングが気高いはずがない。
しわくちゃの顔の犬が今にも死にそうな息をしているのを見ると、私の気持ちは重くなる。
純血種のブリーディングをやめさせる最良の手段は、純血種の犬を買わないようにすることである」(12ページ)。
わたしもこの考えに全面的に賛成する。
「犬にとって何が最も良いかをわかっていながら、それを実行しないのは、犬たちの深い信頼に応えないのは、悪意ある裏切りでしかないだろう」(13ページ)。
もし、そんなことはないと思う方がいたら、ぜひこの本を読んでいただきたい。
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