from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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昨日、今日と湿度が低かったので、犬たちは快適に散歩ができた。
夕方も普通に散歩できそうだったのだが、はっちゃん(秋田MIX♂7歳)はほとんど歩かなかった。
門から出た所で木陰にどっかり腰を下ろし、「さあ、ここでのんびりしよう」と言う。
これでは庭にいるのと変わらないのだが、はっちゃん的には十分楽しい「散歩」なのだろう。
寝転んでお腹を出して、ニコニコしながら「ボクのお腹が撫でてっていってるよ」と言う。
そこで「はいはい」と撫でてあげると、仰向けのまま尻尾をブンと右に振っていた。
かわいすぎて思わず笑ってしまう。
今朝ははっちゃん、よく歩いた。
狭い農道を歩きながらふと見ると、すぐ脇のポールにカンムリワシさんが止まっている。
ポールの高さが1.5メートルもないぐらいなので、文字通り目の前だ。
はっちゃんも気付いたが、その瞬間に急いで目をそらし(なだめシグナル)、「見てませんよ~、興味ありませんよ~」とささっと通り過ぎた。
あまりに至近距離だったので、カンムリさんを怖がらせてしまうのではないかと心配したが、カンムリさんは落ち着いてその場にとどまっていた。
わたしが瞬きして目をそらしてからそっと横目で観察すると、向こうも落ち着いて顔をそらしていた。
チラ見しているとカンムリさんもチラ見していて、さりげなくこっちを観察していた。
はっちゃんは10メートルぐらい離れてから立ち止まって振り返り、安全な場所からゆっくり観察した。
知らない者同士、礼儀正しく控えめに交流するとお互いに快適だ。
人間はすぐにほかの生き物を怖がらせたり、強引にずかずかとパーソナルスペースを侵害したりしがちだ。
嫌なことをされたら、逃げるか反撃するかで対処するのは当然である。
まず瞬きや横向きなどで敵意がないことを示したら、お互いの安全距離を確保して、ゆっくり移動しよう。
相手が野生動物の場合も、犬や猫などの場合も同じだ。
最大限やさしい小さな声で、「ちょっと通してね~、ごめんね」などと言うのもいい。
やさしい声、穏やかな声もなだめ効果絶大だ。
動物によってコミュニケーションに鳴き声をよく使う種とそうでもない種がいるが、とりあえずやってみよう。
近所のヤギさんたちは、わたしたちが通ると必ずまだ姿が見えないうちに「ベ~」と声をかけてくる。
「ヤギさ~ん」と応えると、また鳴き返してくる。
子ヤギさんの声が高くてかわいらしい。
最初は葉っぱちょうだいと言っているのかとも思ったが、食事中にも鳴いていたので、やっぱり挨拶なのだろう。
ヤギさんたちは同性のグループで行動すると、今日読んだ『人間をお休みしてヤギになってみた結果』に書いてあった。
人間をお休みしてヤギになってみた結果 (新潮文庫) [ トーマス・トウェイツ ]
著者がアルプスの高山でヤギの群れに入って過ごすまでの顛末を書いた本で、2016年にイグノーベル賞を受賞した作品だけになんとも奇妙だ。
本の表紙の写真からもわかるが、著者がヤギ風の装具をつけて四つ足になり、そばに行って草を食べていると、ヤギたちは仲間として受け入れてくれたのである。
さらに1頭のメスヤギさんがそばに付き添って、ずっといっしょに行動してくれたという。
見た目や匂いや行動などが違っていても、排除したり攻撃したりせずに仲間に加えてくれるところにはまったくもって感心させられる。
わたしたちは「犬は家族」などと言いながら、繋いだり閉じ込めたり危害を加えたりなど心無い扱いをするが、動物たちは寛大で礼儀正しく親切だ。
人間は動物たちの道徳性からもっと学ぶべきだろうといつも思っている。
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