from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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日中はすっかり夏だが、朝夕は少し涼しいので散歩を楽しめる。
はっちゃん(秋田MIX♂6歳)はこのところクジャクチョコブームで、よく落ちている農道に行っておいしそうなのをつまんでいる。
新鮮ならいいというわけではなく、適度に乾いていることも重要だ。
ちょっと味見できないのが残念だ。
ところで最近は、犬とのコミュニケーションという言葉をよく聞くようになった。
PONOPONOでも「犬と会話する」とか、「対等なコミュニケーション」などとよく言っている。
大事なことではあるのだが、気をつけたいのが人間の気持ちを押し付けないようにするということだ。
たとえばこんなシーンを想像してみよう。
犬に向かってこんなふうに話しかける。
「遊ぶ?ごはん食べる?散歩に行く?寝る?」
犬は人間の言葉に反応し、決められた合図で教える。
事前にそういうふうにトレーニングしておけば、こういう「コミュニケーション」は可能だ。
このときに、犬と人間は対等な関係でコミュニケーションしていると言えるだろうか。
また、そのときの犬の合図は犬の気持ちを正確に反映していると言えるだろうか。
こんどは別のシーンを想像してみよう。
親が子どもの自分に向かってこう聞く。
「これから遊びに行くの?それとも勉強するの?」
子どもは意識的にも無意識的にも、親の意向を気にして親の意に沿う答えをすることが非常に多い。
親に「そうでしょ?」と言われて、「違う」といえなかった経験はないだろうか。
他人の意向はほとんど気にしないわたしですら、「本当のことを言うのはやめておこう」と思ったことがけっこうある。
犬も人の意向を非常に気にするので、問いかけ方式だと人の意向を読み取って、それに従ってしまうことがある。
計算ができる馬として話題となった「クレバーハンス」がその好例だ。
人間は無意識的に自分が望んでいる答えに誘導してしまうことがあるのである。
なので犬とコミュニケーションする際には、気持ちを押し付けないように十分に注意する必要があるのである。
その意味でもトレーニング方式は厳禁だ。
犬の気持ちを受け入れ、共感して、寄り添えるようになってはじめて、対等なコミュニケーションの基礎ができる。
「キミはどうしたいんだ、さあ言ってみろ」みたいな聞き方では、犬の真意はわからない。
せいぜい、自分が期待する答えを引き出して終わるだけだ。
こういう押し付けをやめたら、犬がどんどん自分から言いたいことを伝えてくれるようになったという報告をよくいただく。
とてもうれしいことだ。
対等なコミュニケーションがうまくいくようになると、犬との関係がこれまでとは全く違ったものになる。
自分の思い通りにしようとしていたときとは、まったく別の世界が広がるのである。
そのすばらしさをもっと多くの方に知っていただきたいと心から思っている。
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