2018年10月19日金曜日

E.T.

E.T.
from : ボルゾイな生活

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海岸散歩
ユリ母陸ぼんが堤防の階段を降りようとしたら、前から女の人が二人
『キャー、可愛い』
『大きな犬、触ってもいい?』と、大はしゃぎして陸ぼんを撫でまわした
可愛いの声を聞いたユリさん、カイ父をグイグイ引っ張って、女の人と陸ぼんの間に入り込んだ

『ユリアちゃん、陸くん』と名前を憶えて、大盛り上がり


その後はいつものように、ゆっくり海岸を歩く

散歩の帰り道
あらし君の家の前で
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市営住宅前を自宅に向かう途中
子供たちの声
『おいおい、でっかい犬やぞ!』
『こんな大きい犬初めて見た』
口々にでっかい声を発しながら追いついてきた

『犬、触ってもいいですか?』
多分小学校1年生ぐらい
緑の男の子が声をかけてきた

カイ父は快く『いいよ、でも食べられても知らんからね』と軽口をたたいた

『犬、噛みつく?』と聞いてきたけど

『おじさんは、犬じゃないから判らない』と答えた

そんな親父の言葉など、子供達には通じない
陸ぼんにグイグイ来る子供達
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子供たちの『可愛い!』という声を聞くと、ユリさんの目の色が変わります
『私も可愛いよ』と陸ぼんと子供の間にグイグイ入り込む
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緑の男の子、めっちゃ面白い
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『この子達、男?女?』
返事をすると、次は
『うちにも男と女がいる』
『この子達オシッコいっぱいする?』といきなりな質問
答えに窮していると
『うちの子はチワワ』
そうか、家ではペットシーツにオシッコさせているんだ
ボルゾイ2頭がチワワのオシッコシーツにオシッコして、思いっきり溢れさせてしまうことを想像してるんだ

『この子達、むっちゃいっぱいオシッコするで!』
自信満々の顔で教えてやったぜ

子供達4人組の中の女の子一人は、
『私、犬が嫌い』と自転車にまたがったままだった

今から急いでどこかに行く途中らしく、自転車をこいで去っていった
『気をつけて行くんだよ』
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足元の地面に・・・・・
何かが息をひそめて隠れているような・・・
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ギョロリとした目がこちらを見てるような気がするが
気のせいかも知れない


自転車の彼らの姿を見ていたら、懐かしい映画のシーンを思い出した

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