2017年12月24日日曜日

カイ君お里へ帰る

カイ君お里へ帰る
from : ボルゾイな生活

先日再掲した『便所コオロギ』で紹介したけど、カイ君は11年前の正月にカイ家にやってきた

昨日は年末恒例の海賊市に志摩市波切漁港へ買い出しツアーに行ってきた
カイ君のお里はそこからほど近く、それならばと帰り道にお里へ久しぶりに行ってみた
1歳と3歳のころ2回里帰りをしているが、それ以来である

連絡もなしに立ち寄ったカイ君の実家
道路端に車を止める
家一軒分の空き地を挟んだ向こう側に細い路地があり、そこの正面にカイ君の実家はある
およそ30mほど先、車の中からその家の全容が見える
あの時と同じ景色に懐かしさがこみ上げる
車からユリ母が降りて、ひとまずその家の玄関に向かった
『こんにちは』
残念ながら返事はない

カイ父の実家も同じだが、おおらかな田舎故に玄関の施錠もされていない
ユリ母は引き戸をガラガラと開けて玄関に入り、大きな声でもう一度
『こんにちは』
やはり気配は感じられない

その様子をカイ父は車の中から見ていた
ユリ母がこちらを見ながら残念そうに首を横に振った

ユリ母があきらめてこちらに歩きかけた時、カイ父の前方から車がやってきてカイ父の顔をうかがいながら、その空き地に入っていった
その運転者は車から降りてこちらを一度振り返ってからユリ母の方に向かっていく
その背中越しにユリ母の笑顔が見えた

その人がお里のお父さんだ
もう少し早かったら会えずに帰ってしまうところだった
そしてカイ父も車から降りてその場に向かった

挨拶を済ませると実家の父は玄関を開けた
すると全く気配のなかった家の中から大きなボルゾイが現れた
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シャイなその子はカイ君達3頭を見て路地の向こうに逃げて行った
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『りゅう』4歳
前の飼い主が飼いきれなくなり神戸から保護されてきた
ほとんど散歩もさせてもらえない環境だったらしく脚力も弱かったが
今では海岸の散歩で鍛えられて筋力もついてきたそうだ
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しかし、ユリ母が玄関を開けた時その中には『りゅう』がいたはず
知らないおばちゃんが訪ねてきて怖かった『りゅう』は、息をひそめて気配を消していたのでしょうか(笑)

カイ君とユリさんは二人並んで実家の父に顔を向けた
父はすぐにカイ君の顔を両手で挟むようにして
『この子やな、小町とそっくりの顔してる』と愛おしく撫でた
普段会っている人でもカイ君とユリさんの見分けがつかない人がほとんどなのに、さすが実家の父である
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カイ君は父『そうじろう』と母『小町』の間に生まれた
小町はカイ君が我が家にやって来る前日虹の橋を渡った
カイ君の同胎のメスは2歳過ぎに亡くなっており、それ以前の子もほとんどが3歳前後で亡くなっていると聞いた

カイ君3歳の里帰りの時、そうじろうは3歳年上の6歳
その時の様子はふらふらと歩き今にも倒れそうな感じだった
医師からはサジを投げられて安楽死も進められていたらしい
そんな様子だったから、その時の帰り道、車内のユリ母との会話は
『最後にそうじろうに会えてよかった』と
もうここにも来ることはないだろうと話した

しかし、この日実家の父から聞いた話は
その後そうじろうは奇跡的に回復して昨年14歳の長寿を全うしたと聞いた
あの時勝手にあきらめて、会いに来なかったことを無性に後悔したカイ父ユリ母です

シャイなりゅうに別れを告げて、感慨深い里帰りから家路についた
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父そうじろうに負けず、カイ君には長生きしてほしい

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