from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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「ごはんまだ?」とやってきたはっちゃん(秋田MIX♂5歳)。
天気がよかったので庭仕事がはかどった。
ネネちゃん(チワワ♀11歳)がウッドデッキでくつろいでいたので、スロープにラグを敷いて庭に出られるようにしてみた。
だが、出てみる気はないらしい。
結局部屋に戻り、お気に入りの椅子やクッションで寝ていた。
クッションは大きくて柔らかいものがあるのだが、ピーちゃん(パピチワ♀11歳)がマウンティングするので、クローゼットにしまいこんでいた。
今回、ネネちゃん用に出してみると、時々ピーちゃんもその上で寝ている。
もうマウンティングしなくなっていた。
何度も書いているが、マウンティングはストレス行動である。
だが一般的には、性行動だとか、上位の犬が下位の犬に対して行う順位確認行動だとか、言われている。
「エッチする」などという人もいて、聞いている方が恥ずかしくなる。
もちろん、未去勢のオス犬が、ヒート中のメスに対して行う、性行動としてのマウンティングもあるが、実際に見る機会はほとんどないだろう。
わたしは野良犬がたくさんいる国の路上で見たことがあるが、そんな程度だ。
それに、順位づけ行動(ランキング)説はいまや否定されている。
わたしたちがよく見かけるマウンティングは、興奮したときにするストレス行動であり、実際に観察した結果とも一致するのである。
もし性行動であれば、去勢したオスや雌には見られないはずだし、そもそも人間や物に対しては行わないだろう。
はっちゃんは、生後6週齢でうちに来た日と、その次の日に犬ベッドにやっていた。
性成熟のはるか前であり、しかも対象は物だ。
不妊手術済みのピーちゃんも、うちに来た当初はよく自分の犬ベッドにやっていた。
保護したばかりの犬ではよく見られるが、ストレスレベルが下がってくるとやらなくなる。
はっちゃんは、歳保護してストレス度が高いとき、マルちゃん(大型犬MIX♂9歳)と追いかけっこした後にやっていたが、いまは追いかけっこもしないし、マウンティングもしない。
マウンティングがなかなかなおらないという場合は、その行動が習慣化して定着してしまっているということが多い。
その場合は、ストレスマネジメントがある程度まで進んだら、引き金となる興奮をコントロールするとともに、マウンティングする対象を取り去ったり、やりそうになったときに気をそらしたりすることで対応していく。
ピーちゃんは、自分の犬ベッドとマウンティングが関連づいていたので、ふかふか犬ベッドを片付けた。
走り回ったりしたあとに出やすいので、興奮する遊びはやめて、のんびりリラックスして過ごすといい。
いずれにしても、ストレスの原因を徹底的になくすということがもっとも重要だ。
そうすれば、ピーちゃんのようにやらなくなるのである。
ひどくストレスがかかったときには出ることもあるだろうが、ふかふか犬ベッドを出せるようにはなる。
ストレスマネジメントせずに、マウンティングそのものを禁止しても、別の問題行動があらわれるだけで根本的な解決にはならないので注意したい。
なお、不妊、去勢手術をしないでいると、メス犬はヒートの度にストレスがかかるし、オス犬はヒート中のメス犬に反応してストレスがかかるので、不妊去勢手術をすることを強くお勧めする。
対症療法では限界があるので、きちんと原因そのものにたいして向き合おう。
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