from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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全国的に気温が上がり、暑い一日になった。
こちらは最高気温33度で、最低気温が28度だが、一定してそんな調子なのでとくにつらくはない。
朝の28度は蒸し暑いと思うかもしれないが、風があるのでとても心地よい。
キキさん(サビネコ♀21歳)の食欲不振は、暑さの生かもしれないと思い、キキさんがいる部屋のエアコンの設定温度を下げて、風を強くしてみた。
夜中もそうしていたら、朝、50%ほど食欲が戻っていた。
やっぱり暑かったのかもしれない。
水はちゃんと飲んでいて、トイレもいつもどおり使っていた。
だがなにぶんにも高齢なので、気をつけてみていよう。
ところで、PONOPONOが提案する犬育てを実践している方から、家族や同居パートナーなどになかなか受け入れてもらえないというご相談をよくいただく。
みんながこのやり方に理解し、同意するという方が少ないので、多くの方に共通するお悩みだと思う。
その中で、もっとも根本的な問いは、「なぜ犬にやさしく接するのか」というものである。
言われてみれば、いかにも当然の疑問である。
犬の気持ちを思いやるとか、意思を尊重するとか言われても、いったいなぜ、なんのためにそんなことをする必要があるのかと思うのは無理もない。
わたしの妹はぬいぐるみが大好きで、子供のころにはそれらをとてもかわいがっていた。
わたしがうっかり乱暴に扱うと、よく怒っていたものである。
わたしはぬいぐるみは無生物であって、痛みなどの感覚や感情がないと認識しているからそのように扱ったのだ。
だが小さい妹は、ぬいぐるみに「こころ」があるかのように感じており、そのように扱っていたのである。
以前ニュースで、表情や動作まで人間そっくりに作ったロボットに劇をさせたら観客はどう感じるか、という実験をした研究者へのインタビューをやっていた。
劇の中でロボットは、人間になりたくて苦悩するという役を演じるのだが、それを見た人はロボットを気の毒に思い、ロボットに「こころ」を感じ取っていたというのである。
これは非常に興味深い現象だ。
人間は、相手が実際には無生物であっても、「こころ」があると思えば、やさしく接しようとするということだ。
それでは「こころ」とは何だろう。
その定義は、各学問分野と、その中での潮流や立場などによって大きく異なるので、ひとことで納得がいく説明をするのは難しい。
だが、大ざっぱには、感情や気持ち、意思などの総体と言えるのではないだろうか。
それらは脳の働きなので、脳がある生き物には「こころ」があるだろう。
したがって先ほどの問いへの答えは、「犬にこころがあるから」ということになる。
実際、動物福祉への関心の高まりの根底には、動物が感情や気持ち、意思などを持っているということへの認識がある。
「モノ」としてではなく、「こころ」ある存在として扱おうというのである。
だから逆に、「モノ」として、商売道具の一つとして認識していれば、やさしい接し方はしなくなる。
サーカスで芸を仕込まれる動物は、トゲが付いた鎖で何十年もつなぎっぱなしとか、殴る蹴るは当たり前とか、恐ろしい目にあっている。
畜産動物の状況もひどい有様だ。
「モノ」にされたらおしまいだ。
こころを持つ生き物には、心ある扱いをするのが、人間らしいあり方だと思うのである。
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