from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
今日ははっちゃん(秋田MIX♂5歳)の誕生日だ。
うちに来たときはこんなに小さくてかわいかった。
というか、とてもやんちゃだった。
せっかくの誕生日だったが、一日中雨ときどきスコールで、散歩に行けなかったのは残念だった。
部屋でたっぷり甘えていたので、それもよかったかもしれない。
ところで、ネットで犬ブログなどを見ていると、公園やドッグランなどで走り回っている犬の画像をよく目にする。
仲間同士で集まっては、一緒に追いかけっこをしたりボール投げをしたりしている人たちもいる。
東京郊外の実家のそばに住んでいたときに、よく散歩に行っていた公園にもいた。
犬たちはひどく興奮して、遠くまで走っていったり、人に飛びついたり、吠えたり、喧嘩を始めたりする。
こういうことを毎日繰り返すことで、広場+ほかの犬=興奮という回路ができ、回を重ねるごとにどんどん興奮度が高くなっていく。
そして吠え、噛み付き、乱暴な遊び(プロレスごっこ)という、好ましくない犬づきあいを身につけていくのである。
だが困ったことに、飼い主たちは犬が吠えながら走り回っているのを見て、「喜んでいる」、「楽しんでいる」と解釈するのだ。
犬たちは実際には「興奮している」ので、ささいな接触がガウガウの喧嘩に発展してしまうのである。
「追いかけっこやボール投げは犬が大好きだから、それをやめさせるのはかわいそうだ」
と思っている方は多い。
多数派ではないかと思う。
狩猟本能を満足させてあげましょう、などともよく言われる。
だが、"Stress in Dogs" という本にも書いてあるように、犬の狩猟行動は獲物を捕まえることで終了し、そこで犬はゆっくり休息をとる。
獲物を追って短時間走ったあとは、落ちついて興奮を静めるのである。
他方で、よく行われているようになボール投げや追いかけっこは、なかなか終わりがこない。
いつまでもいつまでも続くのだ。
その間に興奮がどんどん高まり、自分では止められない状態になってしまう。
わたしたちも興奮するようなことをすると、ぐったり疲れるだろう。
それを毎日やっていたらどうなるだろう。
イライラしてこないだろうか。
ボール投げや追いかけっこも、一瞬で終わる程度なら問題ない。
実際、飼い主が介入しなくても、日頃からストレスレベルが低い落ち着いた犬は、自分で終了することができる。
だが、そうでない犬は、すぐに興奮してしまい、いつまでも遊びをやめることができないので、さらにそれが興奮を高めるという悪循環に陥ってしまう。
こういう場所に子犬が加わると、その子犬は興奮、吠え、プロレスごっこ、噛み付きといった付き合い方を学習する。
成長すると、他犬を見るといきなり突進していってのしかかるというような行動をするようになる。
パピーパーティーでも同様だ。
こういう交流は、百害あって一利なしである。
落ち着いたおとなの犬は、シグナルを交換してゆっくり近づきあっさり別れる。
マルちゃん(大型犬MIX♂9歳)は、お友達犬を見つけると喜んで近づくが、軽く匂いを嗅ぎあったらすぐにまた自分の散歩を再開する。
これがおとな犬の付き合い方だ。
わたしたち人間のおとなと同じである。
ときどき、公園で集まっている飼い主のそばに犬が寝そべっている写真を見る。
のんびりしているからよさそうに見えるかもしれないが、ほとんどの場合、犬の距離が近すぎて犬がストレスシグナルを出している。
2~3メートル程度は離れたほうがいいし、犬たちは人間同士のおしゃべりにつき合わされていることがほとんどだ。
他の飼い主とは会釈程度にしておくと、犬も自分のペースで散歩できる。
そんなことにも気をつけてみよう。
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