2015年9月16日水曜日

それも人間都合

それも人間都合
from : ドッグウォーカー博士のスローライフ

朝晩寒くなったので、冬用布団を出した。


すると、はっちゃん(秋田MIX♂3歳)が喜んで、ベッドでいっしょに寝た。


夏布団の間はひとりで寝ていたのだが、冬布団になったので、「寒いからいっしょに寝よう」と思ったのか(笑)。


昨日はサル追いの空砲が鳴ったので、マルちゃん(ドゴMIX♂7歳)も2階で寝た。


2階が混んでいたので、ピーちゃん(パピチワ♀8歳)は、いつものように寝るときに上に上がってこなかった。


1階で寝るのかと思って眠りにつくと、しばらくしてクンクン声がする。


階段でピーちゃんが鳴いていたのだ。


階段の上にマルちゃんがいるので、2階に行けないと鳴いていたのである。


そこでマルちゃんに少し避けてもらった。


ピーちゃん、やっとベッドに上がれたと思ったら、すでに先客はっちゃんがいた。


そこではっちゃんベッドで寝ることにしていた。


寒くなるとベッドもヒザも争奪戦になる。


多頭飼育のつらいところだ。


おサルさんたちはまだ滞在中のようで、今日も空砲が鳴っていた。


ルルさん(ヨーキー♀10歳)がせっかくのんびり散歩を楽しんでいたのに、バンバンと音がしたので一目散に家に帰った。


マルちゃんも2階に避難している。


ピーちゃんは音は平気なのだが、なかなか散歩に出ずに、10時ごろに出かけた。


夕方は庭散歩だけのこともある。


行きたいときにはちゃんと意思表示するので、そのときに行くようにしている。


まだ時間が定まらないが、高ストレス状態ではありがちなことだ。


全般的にまだストレスレベルが高いと感じる。


それでも、静かに穏やかに暮らしているので、少しずつ直っていくだろう。


ところで、犬がささいなことに興奮しやすい、すぐ吠える、興奮したときに人を咬んだ、どうしたらいいでしょうか、というご相談をよくいただく。


その犬の入手先、入手時期、健康状態、飼育歴、飼育環境、トレーニング歴、接し方など、トータルにお聞きして、実際に様子を見せていただかないと、正確なことは言えない。


そこで詳しく伺うと、トレーニングしていたとか、自由が著しく制限されていた、虐待を受けていたなどということが判明する。


興奮すると咬みつくという犬は、散歩の質がよくなかったり、留守番が多くて退屈していたり、ボール投げなどの興奮するような遊びや、ドッグダンス、アジリティ、オビディエンストレーニング(服従訓練)をやっていたりする。


アジリティやドッグダンスはたしかに興奮を煽るが、オビディエンスなら興奮させないのではないか、また動作を教えるときにごほうびを使って褒めながら楽しく教えればいいのではないかと思う方もいるだろう。


だが、そうはいかないのである。


イギリス研修で師事したトレーナーのシーラハーパーさんは、かつて自分のボーダーコリーに、アジリティやオビディエンスなどいろいろやらせた結果、常に興奮している手の付けられない犬にしてしまったという。


それらをやめたら落ち着いたのだが、彼女は最初からチョークを使ったり犬に痛みや苦しみを与えたりなどしない、「犬にやさしい」やり方で教えていたのである。


もちろん、首を絞めたり叱ったりなどの苦痛をともなうやり方で教えた場合には、もっと悲惨な結果になっていただろうが、やさしく教えてもオーバーストレス状態になったのだ。


なぜだろうか。


オビディエンスを教えている途中の、まだできあがっていない状態の動画を見ていただきたい。


人間が決めたルールに従った機械的な動きを教える場合には、多かれ少なかれこういう過程を経る。







いかがだろうか。


この人は叱ったり叩いたり首を絞めたりなどしていない。


鳴き声はこの犬のものではないようだが、犬の動きを見る限りとても興奮している。


これを「喜んでトレーニングをしている」と解釈する人もいる。


うちの犬は、トレーニングを嫌がったことはない、喜んで行っているという人もいる。


それは、興奮の依存性によるものである。


興奮すると快楽物質が脳内に分泌されるが、それを求めて自ら興奮を求めるようになるのである。


他方、教えることに一生懸命で、トレーニングが犬を興奮させていることに、ひいては犬にストレスをかけていることに気づかないということもあるだろう。


少しの興奮ならいいだろう、ストレスも生活には必要なんだと言う人もいる。


だが、それは「言い訳」に過ぎないことを、本当は自分でもわかっているのではないだろうか。


問題行動がひどくなったり、ストレス性の疾患がでてきてはじめて、「なんとかしなければ」と対策を考えるようになるケースがほとんどである。


だったらもっと早くに手を打とう。


自分の都合は置いといて、しっかり犬の様子を観察してみよう。


どこかソワソワしたり、落ち着かなかったりしていないだろうか。


気づいたら犬を解放してあげよう。


自分の趣味に付き合わせたり、ドッグカフェやイベント、旅行などに連れて行ったりするのもまた人間都合の行いであり、その中には訪問活動(老人や子どもと触れ合うために施設を訪問する)なども含まれる。


犬を人間に付き合わせてはいけない。


何もせずに、のんびりまったり、犬のペースで暮らせるようにしてあげよう。


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