2015年9月15日火曜日

日本犬神話

日本犬神話
from : ドッグウォーカー博士のスローライフ

今朝はルルさん(ヨーキー♀10歳)、久しぶりに散歩に行く気満々だった。


そういうときには庭に出て、こちらをじっと見ている。


7時半にはスタートしたので、珍しいことである。


他方、ピーちゃん(パピチワ♀8歳)は、なかなか行くタイミングではなかったらしい。


7時ごろから「行く?」と聞いていたのだが、「まだ、行かない」の返事が続き、やっと行く気になったのが9時半だった。


空気はひんやりしているが、日が照ると暑いので、少しハァハァしていた。


いつも、行きは元気なのだが、帰りに電池切れになる。


以前のルルさんみたいだ。


いまはほどよいところで自分で引き返すので、ちゃんと家まで帰りつけるが、ピーちゃんはまだ自分で引き返せない。


こういうのは、もう少し時間がかかるだろう。


ところで昨日、飼い主と通りすがりの人を噛んだ犬が警官によって射殺されるという痛ましい事件が起こった。


噛んだ犬は体重21キロの中型犬で、噛まれた人は軽症である。


その状態なら、銃弾を13発も撃ち込んで殺さなくても、傷つけずに捕獲できたのではないだろうか。


捕獲する気などなかったのではないかと勘ぐりたくなるのは、わたしだけではないだろう。


犬は攻撃性があるとの理由から繋がれっぱなしで、首輪を抜いて脱走したという。


繋ぎ飼いの犬は自由を大幅に制限されることと、飼い主家族から隔離されることにより、強いストレスがかかっている。


もし自分が庭先に短い鎖でつながれたらと考えてみよう。


人間の場合、これは明らかに虐待であり犯罪行為である。


繋がれている犬は当然逃げようとするし、ストレス度も高いので逃走時の興奮と相まって、攻撃行動が出やすくなる。


わたしも以前、繋がれていたところから逃げ出してきた犬に遭遇したことがあるが、噛まれはしなかったものの、気が立っていてヒヤッとしたことがあった。


噛みつき事故があると、すぐにしつけ云々を言い出す人がいるが、しつけの問題ではなく、犬に強いストレスを与え続ける虐待的な飼育環境の問題であると声を大にして言いたい。


紀州犬は、茨城県などでは、「人に危害を加えるおそれがあるもの」として、「特定犬」に指定されている。


「特定犬」は檻に入れて飼わなければならない。


他にも、秋田犬やジャーマンシェパード、セントバーナードのほか、体高60cm以上、体長70cm以上の犬が含まれている。


うちの場合は、秋田4分の3、柴4分の1、体重30キロのはっちゃんと、ホワイトシェパードとドゴなどのミックスで体重30キロのマルちゃんは「人に危害を加えるおそれがある」犬扱いだ。


おとなしいコンちゃんも、体高60cm以上、体長70cm以上なので、このカテゴリーになるだろう。


大きな犬は檻に入れろとは、なんともおかしな話である。


日本犬については、飼い主に忠実だが、飼い主以外にはなつかないとか、頑固で気が強いなどと言われている。


たしかに、ラブラドールのような人懐っこさはないが、飼い主以外にはなつかないなどということはなく、また飼い主に「忠実」でない日本犬も少なからずいる。


ちなみにはっちゃんは、お客さんにはとても愛想がよく、ちょっと荒っぽいところもあるが、デリケートで、思いやりがあって、甘えん坊で、やさしい。


頑固ではないと思う。


マルちゃんと比べると、はっちゃんのほうがより自立的で、マルちゃんは自分を殺してでもわたしの言うことを聞こうとする傾向が強い。


いざとなると、マルちゃんは闘い、はっちゃんは逃げる。


個々の性格による違いのほうが大きくて、犬種というのはあまり関係ない。


日本犬について言えるのは、使役犬として改良されてきた洋犬と比べて、より自立的であるということだ。


なので、「言うことを聞け」的な接し方では、うまくいかないことが多い。


秋田犬について、「子犬のうちから飼い主がリーダーであることを教え込み、しっかりとした訓練やしつけをしないといけない」などと書かれているのを目にするが、そういうやり方がもっとも合わないのが日本犬である。


もちろん、どんな犬にもよくないのだが、「訓練性能が高い」と言われる犬は、我慢して付き合ってしまう。


その結果、ストレスが溜まって体調不良になったり、あるとき爆発したりするが、日本犬の場合は、比較的短期間のうちに、飼い主への噛みつきに発展することが多い。


PONOPONOで受けた噛みつきの相談を集計してみると、飼い主に噛みついた犬のすべてが、飼い主から嫌なことをされている。


嫌なことの中には、トレーニングやしつけの名のもとに言うことを聞かせようとすること(いわゆる報酬ベースのトレーニングも含む)、無理やりなお手入れ、興奮をあおること、著しい自由の制限(繋ぎ飼いやサークル閉じ込めなど)などがある。


逆に、保護犬などで家に迎えた当時に噛み付きがあった犬でも、嫌なことをやられなければ噛まなくなっていく。


もちろん、一般的にいって、噛みつきの中には病気が原因のものもある。


だが、PONOPONOではこのケースはまだない。


子犬で迎えたときから噛み付いていたという犬もいるが、犬の人格を尊重したPONOPONO式接し方によって噛まなくなっている(はっちゃんはこのケース)。


奇妙な都市伝説ばかりがあふれているが、犬の福祉や、犬の権利ということに、もっと関心が払われるべきである。


それが、犬と人間の双方に利益をもたらすと、わたしは確信している。


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