夜道のスカーフ
from : pet salon Mignon DIARY
日曜日は新人の去勢手術&スケーリングと悪い歯の抜歯、マイクロチップ挿入をした。
この子は歯がだいぶ抜けてしまっていて、磨くよりも抜いた方が良い歯も多く、思っていたよりもとても早く終わった。
ゆっくりお昼を食べられるぞ、サンドイッチを買いに出かけ、もぐもぐと食べていたら電話がきた。
油を拭いたキッチンペーパーを小型犬が何枚か飲み込んでしまったそうで、それは詰まりそうですね・・とすぐに連れてきてもらって吐かせることになった。
吐いたものを見たら、食道の形に折り畳まれて四角くなったキッチンペーパーの塊が出てきて、よくこんなに大きなものを飲んだな・・と驚いた。
シェルターのハドも散歩中に誤食事故を起こしたばかりだけれど、急患のうち誤食が占める割合が結構多い。
しかも生活様式が変わって家に普段と違うものがあったり、違う人が散歩に連れて行ったり、と事故が増えている印象がある。
仕事が終わってから、我が家で預かっていためこちゃんのトライアルへ。
約束の時間の5分前に近くに着いたけれど、この先は道幅が狭く車両が入れない、と禍々しい看板があった。
危ない、危ない、とバックで引き返し、違う道を走って行ったら今度は行き止まり。
再び細くて暗い道をくねくねと戻っていたら、お年寄りが暗がりの道端にいたのでどいてもらわないと危ないな~、と窓を開けた。
大変よ、あなた。
へ?なんですか?(もしまた認知症のおばあちゃんで強引に運転席に乗って来られたらどうしよう、と少し警戒。)
スカーフが車の下に引きずられてるわよ。
ス、スカーフ??なんて持っていないし・・車の下に何か巻き込んでたら嫌だなぁ。
ドアを開けたら、はおっていたワンピースの裾を挟んでいた。
あ、これか~。
いやだ、破れちゃった?
もとから破けていたのでこんなものです。
なぜか爆笑するおばあちゃんをよけてまた進んで行った。
結局は最初の看板のあった通りしか選択肢がなく、行き止まったらバックで戻ろう、と恐る恐る進んで行ったらマンションがあった。
めこちゃんは2週間前に姉妹の不妊手術をしたら様子が変わってストレスだったらしく、食欲不振が続いて強制給餌をしていた。
どうしたものか・・と困っていたけれど、一週間で食欲が爆発してよく食べるようになり、そのまま安定していたのでトライアルすることにした。
また食べなくなったら困るので臭いのついたかまくらごと運ぶことにしたけれど、きょうだいで団結して解体するので2日と持たない。
そこで前日の深夜に起き出して新しいかまくらを放り込み、かまくらに集中しすぎないように枇杷の葉やチモシーも3種類取り混ぜて入れた。
おかげで多少毛羽立っているけれどきれいな状態で持ち出せた。
新居に入れたら緊張しつつも、かまくらから出たり入ったりしながらチェックをしていた。
深夜の数時間で解体されないでよかった。
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