2019年5月30日木曜日

栃木拠点・5月30日

栃木拠点・5月30日
from : NPO法人・犬猫みなしご救援隊・代表ブログ・みなしご庵へようこそ
2019年5月28日
夜8時過ぎ

マリー&山羊たちを乗せる
馬運車が

広島本部に到着しました。

そのときは「到着しました!」
・・・の連絡がすぐ来たのに

「出発しました!」の一報が
なかなか届かない

およその見当をつけ

『もう乗ったじゃろう!』
・・・と思っても

「出発しました!」の連絡が来ない・・・

待ってる私は3分も待てん
イライラして電話をすると

広島の者たちはワンワン泣いてて
まったく話にならん

・・・そうね
・・・そうね
・・・そうね

私は
これからも栃木拠点にいる間は

マリー&山羊たちと一緒にいられる

・・・けど
広島の者たちはもう簡単には会えん

5年半・・・
ずっとお世話をしてくれたのは

お前たちじゃし

そりゃ~私に連絡するより
みんなで泣く方が《人として正解》じゃ

5年半・・・長いよ・・・長い
そんなに簡単には別れられん・・・



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マリーは
このお姉さんが気に入ったみたい

私にはわかります。

マリーは知らない人を
こんな近くには寄せ付けないからね



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マリーと山羊たちは1100㎞
ずっと立っているから

途中で休憩してもらいながらの旅

マリーは蹄葉炎だし
疝痛(せんつう)が起きるかも知れん

いろんなリスクがあることを
承知の上での移動です。

私も
いくら納得したとはいえ心配は心配

運ぶ人たちも
イヤだったと思いますよ・・・

よく受けてくださったと思います。
いや・・・ホントに

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



マリーの
道中の安全を最優先に考え

山羊の中で
1番大きくて1番やんちゃなペーターは

あれでも
マリーに頭突きしたらいけんので

こゆきと交代して
みなしごバスで移動させることに・・・

こゆきはね
人間には頭突きしますけど

マリーには絶対にしないのです。



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みなしごバス内でのペーター

独りっきりにされ
バスという未知の乗り物に乗せられ

緊張してオシッコが出まくり・・・

道中バスタオルが
足らなくなるかとヒヤヒヤしました(笑)



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栃木拠点に到着しても
「べ~べ~」鳴いて

犬たちの《騒ぎを誘発》しまくり

栃木拠点の犬たちも
UPAやこゆきがいることは慣れていますが

ペーターは初

「なんじゃ!この鳴き声は!」
・・・と大騒動

覚えて!覚えて!家族じゃけぇ!


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


私たちにとっては
長い長い24時間でした。



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オジサンは

曲がり角まで見に行っては戻り
行っては戻り・・・

『そこまで行かんでも
ここに来たら県道が見えるよ』

もうね・・・教えても聞かんのですよ
ウロウロするばかりで(笑)

こ~ゆ~緊張した場面に弱いんですよ
このオッサン(笑)

自分の気持ちをコントロールできんで
あんまり言うとキレるしね(笑)

逆に私は

こ~ゆ~緊張する場面がとことん好きで
成功するシーンしか想像できんので

用事をしながら待っていました。



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・・・で

ウロウロした割には
馬運車のライトが見えたら

「来た!」とか言って逃げるし・・・(笑)
えぇぇぇ・・・意味わからん

私は
馬運車にひかれるぐらい真正面に立って

両手を目いっぱい広げて
『ようこそ!ようこそ!待ってたよ!』


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



馬運車が停まって
『マリー!!』と呼ぶと

マリーが
「ヒヒ~ン!」と大きな声で鳴きました。

もう何年も聞いたことがない声

『大熊におったときと同じ声じゃ!』

「うんうん
これはマリーが喜んだときの声じゃ!」

2011年4月から8ヶ月間

福島県大熊町の福島原発から
1㎞も離れていない梨園にいたマリーに

チモシーとお水を持って行くと

いつもマリーは
「ヒヒ~ン!」と大きな声で鳴いてね

体全体で喜んでくれとった・・・



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今日から・・・いや・・・今から

ここがマリーたちの家じゃ!
(仮ですが)


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オジサンは
寝床にワラを敷き詰め始めました。

馬運車が到着する前
ウロウロするオジサンに

『ワラでも敷いたらど~や?』
・・・と言ったら

「湿気がきたらいけんけぇ
まだ敷かん!」

・・・と(笑)

10分20分のことで湿気って・・・
しかもここは乾燥地帯じゃし(笑)




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「ここはどこ?」

怖くて怖くて馬運車の奥に隠れて
なかなか降りてくれなかった

アオ&メロンです。



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マリーはすごい食欲で

3段の餌箱のチモシーを
あっちこっちと移動しては食べていました。

オジサンがこしらえた3段の餌箱は
わりと好評です♪



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2011年12月の寒いとき

福島県大熊町から
栃木拠点まで130㎞

たったこれだけの移動で
汗びっしょりだったことを考えると

今回の1100㎞の移動が
いかに快適だったか・・・でしょう



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馬運車のスロープが下りるなり
「栃木拠点に着いたの?」

真っ先に
なんのチュウチョもなく降りてきた

こゆきちゃん

さすがです!!
こゆきは移動のプロですから♪



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ボクはこれからも
お母さんがいないと生きていけないから

夜は一緒に
みなしごバスで寝るよ

・・・by UPA

UPAが
みんなと一緒に寝てくれたら

これほどラクなことはないのだが・・・


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


朝5時


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みんな早起きじゃね♪

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


マリーには

今日はまだ痛み止めを頓服仕様で
飲ませました。

これまでも
多くの人たちに助けられてきた

福島原発被災動物の

マリー(大熊町)&
アオ(大熊町)&メロン(楢葉町)は

今回もまた

多くの人たちに助けられて
無事に栃木拠点に戻って来ました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



2011年・時の政府は

福島原発20㎞圏内に取り残された
大動物たちを

《放射線物質に汚染したから》という理由で
全頭処分すると決めました。

放射線物質に汚染されただと?
誰のせいで?

汚染されたから殺す・・・というなら

私も田原君も原発作業員も
20㎞圏内に長いことおった者たちは全員

殺されるということ?

それとも
私たちは《人間だから》セーフ??

おかしくないですか?

何ひとつ悪いこともしていないのに

置き去りにされてもなお
文句のひとつも言ってないのに

大動物=産業動物=売れないなら殺す

なんじゃこの図式

こんな理不尽なこと
心ある人間なら誰だって《抵抗する》でしょう

あのとき与党と呼ばれ
絶大なる権力を誇っていた政治家たちは

気づいたら《てんでバラバラ》になり
今じゃ何党におるのかも

どんな素晴らしい政治的活動を
なさっておられるのかも

サッパリわからん!

あのとき・・・
マリーを保護した私を

超・政治的圧力で
ガンガンに攻めてきていた

偉い偉い政治家と偉い偉い官僚は
今どちらに???

マリーは栃木におるよ~~♪
ついでに私もおるよ~~♪

時の政府に追い込まれながら
マリーを殺させなかった私は

お蔭さまで
変な自信がついちゃってね

少々のことは屁にしか思えんし

ある意味
《あの時のこと》は大変感謝いたしとります。

マリーは生きとるよ~~♪
ついでに私も生きとるよ~~♪