2018年12月30日日曜日

共存とQOL

共存とQOL
from : ドッグウォーカー博士のスローライフ

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昨夜は寒くておなかが痛かったので、レンジで温めるカイロを出しておなかに入れた。

これで少し楽になったので、今朝は妹が泊まっているホテルを訪問した。

そこには人懐こい猫さんがいて、おとといの夜は妹の部屋に泊まっていったという。

外猫であまりケアもされていないが、宿泊客からはかわいがられているようだ。

わたしが着いたときには敷地内を歩いていた。

去っていこうとしていたので、妹が「ビーチに案内して~」と声をかけると、「はい、ただいま!」と言わんばかりに走ってきた。

「ビーチ」という言葉を理解していて、自分でもウニャウニャとしきりに話している。

そしてノリノリで「こっち、こっち」と先に立っていった。

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うれしすぎて木に登っているところ。

前になり後ろになりしながらビーチまで案内してくれる。

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妹がお礼に「焼きカツオ」をあげたら喜んでくれた。

ホテルは大通りに面しているのでちょっと危険だが、海方面の林がお気に入りのようだ。

ヤドカリなどが掘った穴に手を突っ込んだり、木に登ったりなどして遊んでいる。

ハブに噛まれたりもするだろうから安全とは言えないし、猫は小動物を狩るのでかれらには脅威となる。

その意味で、こんなふうに基本的にずっと外に出しているというのはよくない。

だが、こんなに自由に暮らしていたところから急に室内に閉じ込めてしまうと、大きなストレスがかかるしQOLも一気に低下するだろう。

環境への負荷や事故・病気予防などのことを考慮しつつ、なるべく猫らしい暮らしができるように、適切な着地点を考えることが必要だ。

すると、外に出られないようにしっかり囲った広めの庭と室内を行き来できるようにしてあげる、というあたりに落ち着くのではないだろうか。

わたし自身もうちの猫や保護猫たちは庭までしか出さないが、このホテル猫さんの生き生きした姿はちょっとうらやましかった。

犬猫たちは人間社会の中で生きることを余儀なくされているので、どうしてもその制約を強く受けざるを得ない。

もっと自由に行動できたらいいのだが、そうすると事故にあったり嫌がられされたりする。

コンパニオンアニマルとの共存と言うようなことがよく語られるが、実際には人間の利益が重視されていて、動物の利益(=動物福祉)は申し訳程度にしか考慮されていないように思えて仕方がない。

人類が歴史的に家畜化してきた動物については、人類として責任を持つのが当然だろう。

彼らの状態が少しでもよくなるように願って止まない。

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