from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
朝から暑く、午後は３０度まで気温が上がった。
朝の時点ですでにセミが鳴いていて、ゴールデンウィークではなく、夏休みのような感じだった。
涼しい日もあるので、天候によって散歩の時間を変えるのだが、犬たちはわかっているようで、とくに嫌がることもない。
ストレスレベルが高かったときは、暑くても同じ時間に散歩に行きたがっていたが、今はそういうことはない。
ストレスが減ると、状況判断がよくできるようになるからだ。
雨でも散歩に行きたがるという場合、水に濡れるのがまったく平気なので行きたがるということもあるし、濡れるのはいやなのに、自分でもよくわからずに行きたがるということもある。
いずれの場合でも、犬が行きたがったら散歩に行くようにしよう。
雨だから行かないと決め付けると、犬はフラストレーションからイライラする。
行きたがったら、人間は片手がふさがる傘ではなく、合羽を着て両手を空けて、快適に散歩を楽しもう。
犬にはレインコートは必要ない。
むしろ動きが制限されて、快適さが損なわれるのでやめたほうがいい。
濡れてもいいから散歩に行きたいというのだから、本人はその時点では気にしていないだろう。
これからの季節は、暑いのに早く散歩に行きたがったときにどうするかというのが悩みどころだ。
興奮度が高いと、自分の状況に気づかずに、熱中症になってしまうこともありうる。
はっちゃん（秋田MIX♂４歳）は、いつもどおりの時間に出て、山の日陰コースを歩いていた。
夏でも都内ほど暑くない高所に住んでいたので、それも可能だった。
散歩時間にそわそわしてどうしようもない場合は、いつもの散歩場所ではなく、涼しい場所や日陰場所まで車などで行くというのもいいだろう。
暑さを避けるために散歩時間をずらしても、とくに興奮することがなければ、もちろんずらしたほうがいい。
なお、散歩の場所は、人間主導で頻繁に変えると、そのつど興奮度が上がってしまう。
事前に人間だけで下見をして、そのコースを歩いてみて、よさそうだったら犬と行ってみよう。
犬も気に入って、落ち着いて歩けるようだったら、そこに決めるといい。
散歩コースはせいぜい数箇所あれば十分なので、たくさん探す必要はない。
うちは家のまわりが静かなので、出てから右に行くか、左に行くかの２コースのみだ。
犬たちはそのどちらかのコースを歩くが、知らない道を開拓することはほとんどなく、同じコースを歩いている。
途中でトラックなどの騒々しい音が聞こえてきたら、すぐに自分で折り返して帰宅している。
同じコースだと退屈すると思うかもしれないが、コースは同じでも、においや景色などが毎回違っている。
人間でもにおいの違いがわかるし、ほかの生きものの痕跡や、植物の様子も明らかに違う。
なので、あえて変える必要はない。
やはり、犬に聞くという大原則が重要だ。
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