from : ねこかます
ようやくこなれてきたのか、麿白も子猫をしっかりグルーミングするようになった。
いや、子猫は時折ちょっとまってーとばかりにウキャーと声をあげる。
やり過ぎだなと思ったら一応剥がすと麿白も抵抗せずに離す。
それでも子猫は別段平気そうである。
まあ見てれば手加減してるのはわかるが、麿白はその加減をどこで覚えたのだろう。
その時であった。
突如家が揺れ始めた!地震だ!
結構大きい…建物がきしむ音に顔をあげる麿白…。
しかしいつもならそわそわと動き回る麿白が、子猫をしっかりとその手に抱えて辺りを見回している…。
麿白、子猫を身を挺して守っているかのようである。
恐らくはこの揺れだけで止まるだろう…子猫はその手の中でぐっすりと眠っているのだった。
麿白、既に兄猫にして母猫のようであった。
こうして夜は更けて行った。
子猫は弱っていたのかは解らないが、あのまま母猫が放っておいたらもちろん助からなかったはず。
麿白も子猫が眠っているのを見て自分も伸びて眠り出す。
この子猫をどう呼ぶか考え、猫時空で保護したということで、時雉(トキジ)という名前にした。
一日目はこうして過ぎた。
まずは慣れる事である。時雉だけではなく、麿白と自分も。
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