2021年7月4日日曜日

強制給餌。

強制給餌。
from : でぶアメショと愛の無い生活。


人間ってのはうまいことなってるもので
しんどいコトも悲しいコトも
だんだん慣れてくる。

はじめ、まめじろうが腫瘍だと聞いたときは
それこそ目の前が真っ暗になった。

でも、あれからしばらく経ち
その事実に向き合ったり
向き合わないようにしたり
だんだんそれが日常になってくる。

カリカリがダメと言われ
缶づめ生活となり
それがうまく食べられなくなって
ブレンダーでペーストにするようになり

じわじわと進行していくことに
悲しみ、対応し、そして慣れて・・・・

でも、
自分でお茶わんから食べるのを
あきらめてしまったときは
さすがに泣いた。

いや、まだ食べられると思うのだが
痛いのがイヤになったのだろう。
元来、あきらめの早いヤツですしね。

はじめ、お茶わんを遠まきに
眺めるばかりでいるのを見ても
いつも通り気に食わないから
食べないだけだろうと思っていた。

でも、朝出したごはんが
昼になっても手付かずで
かんぴんたんになっていて
あぁ、いよいよまたひとつ
進んだんだなと覚悟した。

それからはシリンジで
強制給餌生活となり・・・・


コレがもう、手がかかるのである。

先人たちが残してくれた
知恵と経験を頼りに、
 
シリンジはコレ。
内径がデカく
先端がテーパーになっているので
切ればもっと穴を広げるコトも可能。

あ、こっちはダメ。失敗。
 
内径が小さすぎて
ホントにとろとろの
ちゅ~るみたいなペーストじゃないと
通らない。

で、ブレンダーでペーストにしたものを
液体のように吸い上げるなんて
エアかんでムリなので、
 
コレで後ろから入れていく。


先端が上側になるように置き
中身を下半分に集め、


ゆっくりとエアを抜くのだが・・・・

ココで何度失敗したか

パッキンが硬くてうまく押し込めず
仕方なく力任せにつっ込んだら
ぶほっと・・・・

そりゃもう、
台所中に茶色いのが
爆裂状態。

まるで
お腹こわしたときのアレな感じ

何度も失敗して大惨事を起こして
オヤジがそれでも
爆笑しながら片付けてくれて
やっとコツをつかんだ。

どうすれば効率よく準備でき
待たせることなく
楽しく食べてもらえるか。
お互いの手間と苦痛を減らし
コレもまた日常としていけるように。

正直、しんどいっす。
夜中、明け方、昼休み。
容赦なく「ごはんちょうだい」に付き合い
時間が無いからって、ぎゅーっと
押し込むわけにもいかず
ちょっとずつ、ゆっくりと。
美味しいように、楽しいように・・・・



悪かったってば

下りといでってば


逃げなくてもいいだろう


くそ


シリンジでの強制給餌で
ちょっとクチの中に入れすぎましてね。
だってしょうがないじゃない。
見えないんだから。
クチ、あーんって開けてくれてりゃ見えるが
ギッチリ閉じるもんだから
どんだけ押し出てるのか見えないのである。

入れすぎるとその分、
余計なちゃくちゃくが増えて
痛くなることがあり・・・・

悪かったってば

おりといでってば


んな、いぢけんなよ なっ


じゃぁ言うが、
おまえもなんで噛むんだよ


シリンジの先っちょ
もうね?
噛めば出てくると勘違いしてるのか
歯形が付くほど噛みましてね

いや、
シリンジでちぅーっに
噛む必要はありませんから

だいたい、噛んでクチ閉じるから
中が見えなくなるワケだし
噛むから歯に負担がかかって
痛くなるんじゃないのか?

まさか赤ちゃんのとき
ママのおっぱいまで
ガブガブしてたんじゃないだろうな?

ほら、もうこっちに下りといで


くそ

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両手を空けられるリュックってのは
大変便利なのだが、夏がツライ。
だって、背中一面に
熱がこもるワケで・・・・

と、思ったら
 
なんと

今時、いろんな対策品が出てますな