from : NPO法人・犬猫みなしご救援隊・代表ブログ・みなしご庵へようこそ
「これ以上の飼養は無理」
・・・と言うことで
飼い主さんのお世話をされている
福祉関係の方からの相談を受け
うちの条件を
守っていただけるということで
昨日3月29日
佐賀県の西部の町まで
猫21匹をお迎えに行きました。
途中で
トイレ休憩した佐賀の道の駅の
桜が見事でした。
これぐらいだと
まだ満開じゃないのかな?
広島本部の桜と同じぐらいですね
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
今回のお宅は車通りもあまりない
自然豊かなところにあって
猫たちは外飼いで
あんまり人に馴れておらず
町内の方たちが協力し合って
捕獲器で捕獲したそうですが
その捕獲器と言うのが
《残念なことに》アライグマ用箱罠・・・で
No31ということは最低でも31台は
アライグマを
《殺すための捕獲器》があるわけで・・・
アライグマが悪いんじゃなくて
アライグマを北米から
日本に持ち込んで売ったヤツ
それを嬉し気に買ったヤツ
そして
そのアライグマを捨てたヤツ
こいつらが全部悪いわけです。
私に言わせれば
『そいつらを先に捕獲せ~や!!』
アライグマを
飼ったことがある友人が言ってます。
「アライグマは凶暴じゃないから
人を襲ったり絶対にしない!」
私もその通りじゃと思います!!!
野生動物は人間のことが怖いんです。
むやみに近づいたりしなければ
襲うわけがないんです!
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
今回は猫を助けるために
この捕獲器を借りたみたいですけど
普段は
猫を処分するためにも
貸し出しているのかな・・・とか
もうね・・・悪い詮索しかできんのよ私は
おっと!話がソレましたね
・・・で
その捕獲器で捕まえた猫たちは
市販のケージ2台と手作りのケージ2台に
入れているとのこと
『ケージに入っているなら簡単じゃ!
21匹じゃから30分もかからん』
・・・などと計算して行った私たちは
いきなり驚きました!
『え???外なの???』
捕獲器で捕まえなければ捕まらないような
人馴れしてない猫を入れたケージ
手作りケージ《外》に置いてある・・・
しかも見て・・・
用意したトムクレイトと比べたら
高さ・・・と言うか《深さがある》・・・
捕獲器で捕まえた猫を
上から落とす感じで入れたんだそう
隙間から中をのぞくと
ホンマじゃ・・・猫がおるね・・・
困ったね・・・
何を言うても猫は
深い入れ物に入っとるし
しかもそれは《外に置いてある》
まぁ・・・やるしかないじゃろ・・・
私らプロじゃし・・・
フタを開けてまたまた驚き・・・危ない!
近所の爺さんたち
長いビスも何も
お構いなしで作ったみたい・・・
どこもかしこもビスが出ていて
よく見ると2㎜とか出ていたりもする・・・
これでフタを取ったら
猫は中で暴れるよね・・・
そしたらビスが猫に刺さるよね・・・
もちろん
引っ掛かるけん網は使えんし
手か・・・手で捕まえるしかないんじゃん
「マジか・・・」
田原君と2人でクスクスと笑いました。
笑うしかなかったんですよ
手で捕まえるのはヨシとして
深いじゃん・・・たわん(届かん)し
これじゃ腹が邪魔じゃね?
言うても今さら腹は引っ込まんし
もちろん足も長くならん・・・
のぞき込むと一斉に猫がこっちを見て
なんか・・・怖い・・・(笑)
『顔だけは攻撃せんでよ
女優は顔が命じゃけぇ』
そうなんです!私は女優なんです!
水商売時代
仕事始めの朝礼の時の私のセリフ
ここは舞台・・・私たちは女優
こんな顔でも私は女優
なんだかんだバカなことを言いながら
ここにいた10匹を
用意していたケージに移動させました。
お次は市販のケージ
市販のケージと聞いたらホッとするね
手作りだと
どんなもんが出てくるかわからんし
『後のケージはどこに置いてますか?』
「そこを曲がったところです」
オォ~ノォ~ッ!また外かい・・・
しかも2段あるし・・・
段があると猫は上がったり下りたり
厄介なんよね・・・
下のトレイはウン〇&オシッコだらけ
新聞紙をもらって
先にトレイに敷きました。
・・・でないと・・・猫が汚れるじゃろ
新聞紙を
敷こうとして私は驚きました!
見て見て!
ケージの扉は上から下まで一体
2段ケージなのに
扉は縦長のが1つ・・・
えぇぇぇっ・・・
これ開けたら猫は逃げ放題じゃん・・・
・・・でも開けんと捕まえられんし
これまた
田原君となんだかんだ知恵を出して
ここにいた11匹を
用意していたケージに移動させました。
教訓がまたひとつ増えました。
もし・・・依頼者から
「猫はケージに入れておきますね」
・・・と言われたら
『そのケージは
必ず【室内に】置いてくださいね』
・・・と【必ず念を押す】!!
これ大事ですよ・・・外はダメ絶対!
逃がしたらアウトじゃもんね・・・
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
BOXティッシュは優れもの
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
搬送中・・・馴れてない猫が
ウン〇&オシッコをしても
BOXティッシュなら無問題
広島に帰る途中の車内
右側にオシッコがあります。
きれい好きの猫は
オシッコで汚れたくないから
精一杯オシッコを避けています。
こんな時はPに停まって
ケージの隙間から
BOXティッシを1枚ずつたくさん落とすのです。
こんな感じに・・・
そ~すると
扉を開けなくて済むから猫は逃がさないし
BOXティッシがオシッコを吸うから
猫の体も汚れません。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
朝・・・広島を出て佐賀を目指しても
現地で猫を移動させたり
まだ捕まっていない猫たちの
今後について戦略を伝授したりしていたら
あっという間に時は流れ
ナビで調べたら
広島に到着するのは夜8時ごろとのこと
私が育てている赤ちゃん子猫たちは
代わりの者でも
じゅうぶんお世話ができますが
このお方は私でなきゃダメで
とうとう
泣き寝入りをしたんだそう
送られてきた写真を見て
『ごめんね・・・ひろし』
なんで寝た子は
こんなにもかわいいんじゃろう・・・
天使なんじゃろう・・・
起きている間は
イタズラばっかするから
私はひろしを怒ってばかりじゃけど
寝たら・・・かわいいねぇ・・・
ホンマにかわいいねぇ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ナビどおり夜8時に到着
とりあえずケージをきれいにして
目ヤニで
目が開かない子もたくさんいたから
猫風の治療をしながら
ごはんを食べさせよう!!
下半身不随のハルが
爪とぎにやって来ました。
ハルの爪とぎです。
段ボール箱を解体しただけですが
このサイズだと
ハルの体が丸々乗れるから
動いて逃げることもなくて
ハルはしっかり爪がとげるのです。
レイも出てきました。
『レイ!また家族が増えたよ』
猫風によく効く
オリジナルのお薬を飲ませて
これまたオリジナルの目薬を点して
たった1回ですが
目ヤニ&鼻水ぐらいなら
明日には治ります。
うちの者は個々にそれぞれ
違ったジャンルでプロいので
何か不測のことが起きると
お互い相談し合って
急場をしのいでおりますが
シャ~シャ~言う子のお世話は
うちの者は全員できます。
・・・なので私は高みの見物
あざやかな手さばきを見ながら
よ~ここまで育ってくれたのぅ・・・
うちの者たちの成長を嬉しく思いました。
そのそばで田原君は
ハルの導尿・・・
ハルは事故の後遺症で
圧迫排尿ができないから
カテーテル排尿をしているのです。
佐賀の子たち
ごはんを食べ始めました。
お水もしっかり飲んで
明日は朝から不妊手術だよ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
うちに来てすぐに手術をする子と
少し様子を見る子といますが
多頭飼養現場の子は
いろいろ問題を抱えている子が多いので
多頭飼養現場の子は
その日か翌日には必ず手術をします。
メディカルチェックも兼ねて
1日でも早く不妊手術をすべきで
多頭飼養現場の子を
待たせていいことは
ひとつもないのです!
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
・・・と言うことで
今日3月30日・・・手術
ホームセンターブランドを
食べていたから
お腹の中には
ウン〇がぎっしりと溜まっていて
全員栄養失調です。
安価な国産フードはカスだから
ウン〇の量がやたらと多く
消化吸収せず
クチから入ってケツから出ているだけです。
ウン〇をたくさんするから
たくさん食べている・・・って考えは間違いで
消化吸収のよい良質なフードは
※※可溶性繊維を除く
食べただけ身になるから
ウン〇も小さいです。
瞬幕が出ているのも
耳が《やたらと長い》のも
栄養状態が悪い証拠です。
おまけに・・・すごいノミ・・・
黒い粒々はノミのフンです。
オシッコの上にノミのフンが落ちて
茶色くなっているでしょ・・・
ノミは
猫の血を吸って生きているから
ノミのフンは
猫の血でできていて
濡れたら茶色くなるのです。
透き通っている皮膚・・・
いかにも皮下脂肪もない感じでしょ・・・
これも栄養状態が悪い証拠です。
首の後ろの皮膚を
つまんでみると
皮膚が元に戻りません。
これは脱水の証拠
すぐに点滴をしなきゃマズイです!!
脱水は水を飲んでいてもなります。
要は・・・
水分バランスの問題ですが
書くとなると説明が長くなるので
今度トークショーとかで
「水を飲んでもなぜ脱水になるのか?」
・・・と質問してください。
《懇切丁寧に》
わかりやすくご説明しますから
あらら・・・猫に多いケガですね
これぐらい皮膚が欠けていたら
縫い合わそ~にも
皮膚が足りんでしょ・・・
こんな時は
《只今絶賛研究中》の塗り薬を・・・
この研究中の塗り薬
今年の初めから試していますが
実は
劇的な変化は見られず
仕切り直しかな・・・と思っているところで
やれやれ・・・なんですよ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
結局
佐賀の21匹の子たちは
栄養状態が悪すぎて
1匹も妊娠しておらず(妊娠できない)
子宮&卵巣に問題があった子が4匹
精管に問題があった子が3匹
ケガをしていた子が2匹
口腔内に問題があった子が13匹
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多頭飼養現場に入られる方へ
猫多頭飼養現場や
犬多頭飼養現場には
健康上の問題を抱えている子も多いので
メディカルチェックも兼ねて
一刻も早い不妊手術を施してください。
それらすべての医療環境を
しっかり整えてから
多頭飼養現場に入られることを願います。