2020年2月24日月曜日

初・山口TNR一斉

初・山口TNR一斉
from : NPO法人・犬猫みなしご救援隊・代表ブログ・みなしご庵へようこそ
皆さまもご存じのように

日本でも新型コロナウイルスが
猛威をふるっております。


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犬猫のウイルス感染症に対して

日常的に
厳しく予防対策を行っている

犬猫みなしご救援隊といたしましては

新型コロナウイルスに対しても
同様の危機感を持っております。

多くの命を育んでいる
犬猫みなしご救援隊の各施設では

できる限りの危機管理をすべきで

先日から折を見ては
何度も

広島本部・岡山拠点・栃木拠点で働く者たちへ

不特定多数の人が集まる場所に
行った場合の対応など注意を促し

通常出勤時も含め
抗ウイルス対策を整えました。

かつて私が

福島20㎞圏内に取り残された犬猫を
救出するために

1年9ヶ月もの期間

放射線物質の飛び交う中
活動し続けたのは

最悪の事態が起きても
《被害者は自分だけだから》です。

放射線物質は
私の体から他の人へ移動しないからです。

・・・けれど
ウイルスは違います。

ウイルスは犬から犬へ
猫から猫へ移動して感染するように

新型コロナウイルスは
私の体から他の人へ移動し感染します。

日本中を飛び回っている私は

自分が感染源になることだけは
絶対に避けなければならんので

いち早く対策を講じた次第です。

私がどこかからウイルスを持ち帰って
うちの者たちに暴露し

うちの者が
バタバタ感染するなんてことが起きたら

私は責任者として一発アウト!
想像しただけで恐ろしいことです。

まだ成り行きもわかっていない
新型コロナウイルスに対して

極端にヒステリックになって
生活の幅を縮小する必要はないと思いますが

感染しないよう真剣に
自分を律する必要はあると思います。

とにかく私は

自分が感染源になることだけは避けないと
ダメじゃと思うとります。

・・・でないと

今の私の生きがいでもある
全国での活動もできなくなりますからね



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おいでませ山口へ・・・


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広島県の西隣にある山口県は
安倍晋三  内閣総理大臣だけでなく

歴代総理大臣の出身地で有名な地で
《政治的には強い》土地柄です。

・・・なのに
動物愛護行政は

遅れているどころじゃないぐらい
遅れていて

同じ中国地方の広島・岡山にも
大きく遅れをとっています。

すなわち
野良猫の健康状態も悪いです。

そんな山口県でTNR一斉を行うきっかけは



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もともと
広島本部に猫を終生で連れてきていた

猫好きのオバチャン2人が
去年じゃったかな?

山口県周防大島で
《みなしご庵》を開催してくれて

そこで
いつものように調子に乗った私が

『山口もTNR一斉をやろうや』
・・・と言うたんですよね

そしたらオバチャン2人が

「私ら愛護団体でもないし
TNRの経験もないのに

TNR一斉ができますかね?」
・・・と

『できますとも!
最初は4~50匹ぐらいから始めましょう』

私に言わせれば

愛護活動に携わった経験がないってのは
実は《大きな武器》で

間違った情報や変な経験がないから

私としては
《共に歩みやすい》のです。

秋田だって埼玉だって那珂川町だって
那須烏山だって瀬戸だって豊島だって
熊本だって水俣だって

み~~~んな
普通の猫好きの人がTNR一斉をやっとる

普通の猫好きの人が

動物愛護家を気取る私より数段
頑張ってやっとるよ

『だから・・・ぜひやりましょうや!』

・・・という流れで始まった
山口TNR一斉

この日の開催までには
もちろん

オバチャンたちには幾多の困難がありました。

※※最初はどこもそう
最初からうまくいくハズがない

開催地も
周防大島町から柳井市に変わり

どこもかしこも行政の理解が得られず
会場探しが難航したんだそう

そ~こ~してたら

ありがたいことに
光市の林節子議員から

「事務所でよければお使いください」

・・・と
お声がけいただいたそうで

『捨てる神ありゃ~拾う神あり』
必ず救世主が現れるもんなんですね



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山口TNR一斉

初開催である今回は
山口県光市での開催となりました。


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光市と言えば

こんな私を仏道に導いてくださった
田村英眞先生の本寺があったので

東日本大震災前までは
月に1度は通っていた地です。

私が福島原発20km圏内の犬猫の救出に
必死になっていたとき

田村英眞先生が病に伏され
それがきっかけで

うちのお堂
安芸高野山・妙光院の跡目は

健空阿闍梨に継いでもらうことになり
今に至っているわけで

私にとっては
そりゃ~そりゃ~思い入れの深い地です。

その光市に
《TNR一斉》という活動で訪れるなんて

なんとゆ~ありがたいご縁かと・・・




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パステルな毛色に青い目

やはり光市でも
近親交配が横行していますね

近親交配の原因は
いろいろありますが

車社会になったことで
オス猫の移動が困難になった・・・

やはりこれが一番じゃないですかね

田舎に行けば行くほど
人間の移動手段が車しかないので

自然と
車の保有台数も多いですしね


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佐賀や水俣も最初のころは
状態が悪い猫ばかりで

心が痛かったですが

4年も5年もTNR一斉を続けていると
市民の意識が変わり

今じゃ
状態がいい子の方が多くなっているから

山口も継続していければのぅ
・・・とは思いますが




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かわいらしい男の子ですが
精巣が怖い感じになっていました。


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赤黒いでしょ・・・
精巣全体が血腫みたいな・・・



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右が正常な精巣
・・・と比べたらかなり赤黒い

執刀した千葉先生が
「大事を取って縫合しました」

こ~ゆ~配慮が嬉しいです♪

私たちのTNR一斉では
良質な吸収糸を使ってますしね

私たちは
猫ファーストなTNRをやりたいから

猫の利益が最優先じゃし♪




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耳の中が真っ黒
・・・耳ヒゼンダニがいました。

今回の山口TNR一斉では
耳ヒゼンダニがいる子も多かったです。

私の経験だと
耳ヒゼンダニもまた

状態が良かったり
環境が良かったら居ないので

環境改善するためにも

まずはTNRを
バンバン進めていくべきです。



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動物に寄生する節足動物が
とにかく許せない私は

時間をかけて丁寧に
完璧に耳ヒゼンダニを退治しました。

耳ヒゼンダニを殺す薬剤もありますが

私は今!今このときに
今すぐに殺したいんです。

薬効が現れる24時間なんか待てんのです。



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この子もそう

この子の場合
耳ヒゼンダニが生息して

あまりの痒さに掻いて耳血腫になり
左耳が倒れていました。



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わかりにくいから
両耳カットにしました。

この子は耳ヒゼンダニがいましたが
避妊手術は終わっていました。



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手術痕が
あまりに大きくて驚きです。

乳首がこんなに小さいということは
妊娠していたとは考えにくいので

執刀した獣医師が
ただ単に《手術の技術・腕がなかった》

・・・ってことでしょう。



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それにしても
どんだけ切りゃ~気が済むん??

こんなにお腹を切られて
外に放たれる猫の気持ちを考えてよ!

避妊手術もできんのに開業すんなや!
・・・と私なんぞは思いますが

実は世の中には
《避妊手術ができん獣医の方が多い》のです。

こんな獣医ばかりだと
TNRされる猫も命がけですよね

・・・ったく!!





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私たちのチームの先生たちの
手術痕はこれですよ!

いつものことながら
私の指がオバケみたいにデカく見える

この傷から
支給と卵巣を取り出すわけですから

ど~でしょう!

・・・と
私が威張ってもね

この技術があるのは私じゃないし(笑)






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ケンカ傷だと思う人が多いでしょうが
これはケンカ傷ではなく

自己免疫疾患です。

多いですよ・・・皮膚が破けて治らない子・・・



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この子との一度限りのご縁に
精一杯の気持ちを込め

青い薬をたんまりと塗りました。

※多めに塗っても意味はありませんが
もう会えないと思うとね・・・ついつい・・・



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この子も同じように
自己免疫疾患ですね・・・

これぐらい大きな傷になると
ええとこまで治ってはまた爆発

・・・を繰り返します。

これ系の皮膚疾患には私も悩んでいて
いい塗り薬がないか探しているところです。




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口の中をチェックしてみたら
せっかく歯がなくて

『痛くもならんし臭くもならんしよかった』
・・・と思いきや

口蓋裂じゃし・・・



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それでも
この年まで生きてきたわけじゃし

W耳先カットで余生を楽しめ~~♪



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一度限りのこのご縁に
精一杯の気持ちを込め

青い薬を
多めに塗りました。

・・・と

周りの毛が傷口に当たるね・・・
これは不快じゃね・・・

ヨシ!私がバリカンするわ




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バリカンして
周りの毛が当たらないようにして

仕上げに
またまた青い薬を塗りました。


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この自己免疫疾患のキジトラの2匹

『もう会えないから』
・・・とベタベタに青い薬を塗ったのに

TNR一斉の終了後

「中谷さん!
終生で連れて帰ってください!」

・・・と

ほ~じゃ!

このオバサンたち
もともとが終生で連れて来ていた人らじゃ!

(笑)うちに来るなら
こんなに真っ青にせんでもよかったのに(笑)







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会場は元は米倉庫だそうで

このは
手術済みのエリアです。



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こちらは手術エリアです。

今回は
犬猫みなしご救援隊が勢ぞろい

広島本部の副院長の麻由子先生と
栃木拠点の副院長の千葉先生と

助手は私と田原と落合

おっと!助手はもう1人おった!
わが友の桂代さん(笑)

桂代さん

「コロナの影響で新幹線が怖かった!」
・・・と

そりゃ~そ~じゃろう

私でも今
新幹線に乗るのは怖いもんね・・・




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今回のTNR一斉の視察は
林市議とお付き合いがある

山口県選出の参議院議員
山口県議会・下松市議会

そして
私がTNRしたい大島町議会から

それぞれ視察に来られました。

千葉先生もこれぐらいの囲み視察は
もう慣れたもんです♪





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麻由子先生は
私との付き合いが30年近くになるから

ぜんぜん平気です♪

囲み視察ぐらいで緊張していたんじゃ
私とは付き合えんでしょう(笑)


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何度も言っているように

私みたいなドブドブの動物愛護をする者が
ええわけじゃありません。

そもそも

生まれた時から愛護の経験者なんて人は
1人もおらんですしね

愛護の経験がなくても
たいした知識がなくても

そんなもな~無問題

むしろ
つまらない情報が入って

頭でっかちになっている人のほうが
成長しない率が高いし

知ったかぶりは非常に危険

間違いだらけの愛護に
突っ走ってしまいうだけですもんね

私は思います。

山口TNR実行委員会の
おばちゃんたちは

そのまま・・・そのまま

「詳しいことはわからん」
これでええのです。






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さぁ!
これを機にみんなで

山口県の
動物愛護行政を変えていきましょう!

議員の方々の政治力と
私たちの実績があれば鬼に金棒じゃ♪