2019年5月2日木曜日

無駄吠え防止グッズは解決になる?

無駄吠え防止グッズは解決になる?
from : ドッグウォーカー博士のスローライフ

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曇っていて涼しかったので、気持ちよく散歩ができた。

マルちゃん(大型犬MIX♂10歳)は運よく小さな骨のようなものを見つけ、うれしそうだった。

イノシシが横切る道の端っこを歩いていると、1メートルぐらいの距離から「ヒャン!」というような声が聞こえた。

ちょっと犬のようでもあったが、ウリ坊っぽい声だった。

マルちゃんにびっくりして声をあげてしまったのだろう。

ちょっと怖がっているように聞こえた。

声の主は小さなカサカサ音を残してそのまま林の奥に消えていった。

マルちゃんはほぼスルーしていた。

大きなイノシシだともう少し反応する。

猟期は終わったしサトウキビの収穫も終わったので、安心して大きくなって欲しい。

ところで、犬の「無駄吠え」に困っているという方がけっこういる。

犬が吠えると近所迷惑になるし自分もうるさいから、すぐにでも静かにしてもらいたいと。

このことから考えると、無駄吠えという命名は「吠えは無駄だからやめさせたい」という人間の気持ちの表明だ。

やたら吠えるのはよくないことだから、「しつけ」によってやめさせるべきだと多くの人が考えている。

だがここで視点を変えて犬の立場から見ると、事態は全く違って見える。

犬はオオカミと共通の祖先から枝分かれしてイヌになったときに、吠えるという性質を身につけた。

人間のそばで共に暮らし始めたときにこの性質を獲得したのである。

吠えは人間とのコミュニケーション手段として使われるようになり、その性質が人間にとっても利益になった。

後に人間が犬の繁殖に積極的に関わるようになってからは、吠える性質を強化して狩りや警護など人間の使役のための犬が作出された。

こうした歴史を振り返れば、吠えを目の敵にするのが筋違いであることがわかる。

とは言っても、頻繁な吠えは困りものだ、何とかしたいと思う人が大半だろう。

解決策を見出すためには、自分の犬がどんな状況で吠えているかよく観察してみよう。

それによって対処法が違ってくるからだ。

来客や宅配便などで吠えるのは、見知らぬ人に警戒して「怪しいやつだ、あっちへ行け」と言いつつ、人間に来客を知らせている。

犬によっては人がいないときには吠えないこともあるので、留守中吠えているかどうかを確認してみよう。

うちの犬たちは留守中にも吠えるので、散歩中に声が聞こえたら宅配か郵便配達が来たことがわかる。

「あっち行け」の吠えは警戒吠えであり、犬にとっては極めて自然な行動だ。

配達などは1分もしないうちに去るし、1日にそう頻繁に来るわけではなく、相手が去れば吠え止むので、苦情になることは極めて少ない。

犬にとっては不審者が来るのはストレスになるので、犬から外が見えないようにすると安心して吠えが減る。

このタイプの吠えをゼロにしようとは考えない方がいいし、ゼロにはならないのでそこは理解しておこう。

苦情の原因になるのはこういう短時間の吠えではなく、頻繁で長時間続く吠えである。

夜中に起き出して吠える、留守中にずっと吠えている、来客などで興奮するとその後吠え止まなくなるというようなものだ。

こうした吠えには、近所の人も家族も悩まされるので、なんとかしたいと思うだろう。

早くやめさせたいと思って、無駄吠え防止グッズを使う人もいるかもしれない。

だが、このタイプの吠えの原因を考えてみると、グッズなどによる対症療法は全く効かないどころか、かえって吠えを悪化させるので絶対にやめていただきたい。

というのは、その原因が継続的なあるいは一時的な強いストレスさらされていることにあるからである。

ストレスがかかった犬にさらにストレスになるようなことをしたら、ますますストレスが悪化する。

その結果吠えががますますひどくなる。

来客などの警戒吠えに使った場合でも、副作用は同じなので注意しよう。

原因であるストレスを減らすことで、このような吠えは確実になくなっていく(ストレスマネジメントについてはカテゴリーの関連記事を参照)。

無駄吠え防止グッズ的なものは効果がないだけでなく、犬に強い不快感を与え苦しめるものであり、動物福祉に反するとして海外では禁止の動きが高まっている。

たとえばオランダでは、来年から無駄吠え防止や猟犬に使用されている電気ショックカラーが禁止されることになった。

2020年7月1日以降にショックカラーを使用している人は、最大2万ユーロの罰金、または最大3年の懲役刑を宣告される。

日本では誰でも簡単に買うことができるが、そのようなグッズは犬の幸せを損なうものであるということ、ストレスマネジメントで犬を苦しめずに確実に改善できるということをぜひ知っていただきたい。

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