from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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少し肌寒くて風が強かったが、散歩には支障がなかったので助かった。
はっちゃん（秋田MIX♂6歳）はこのところ家の周辺を行ったり来たりで満足している。
途中で立ち止まってニッコリしてわたしを見上げ、「撫でて」と言うのがブームだ。
ブームはどんどん変わっていくので、それに付き合うのが楽しい。
はっちゃんはわたしが調理中に食材を落とすと、そっとやって来る。
だが、いきなりパクッと食べずに少し待っている。
「あ、それ食べないでね」というと食べないが（わたしはほとんど言わない）、「どうぞ」と言うと食べる。
タマネギなどは何も言わなくても食べない。
とても聞き訳がいいし自分でよく考えているが、一方的に命令されると「ガーン」となってすねる。
この前妹の婚約者が来たときに、テーブルに近づいただけなのに先回りして「あっちに行きなさい」と言われた。
そのときは「フーッ」と大きなため息をついて、ばたっと床に倒れこんでいた。
「はっちゃんは悪くないよね」とフォローしておいたが、傷ついただろうと思う。
犬がデリケートなのに対し、デリカシーがない人間はとても多い。
犬の中には一方的な命令にも従う気がいい犬がいるので、それにつけこんでいると犬を悲しませることになる。
いつも笑顔でいてもらうには、犬の気持ちに敏感になることが大切だ。
犬の気持ちはボディランゲージに表れる。
尻尾や体の緊張具合がわかりやすいが、表情も人間と共通しているので気付きやすいと思う。
ただし、気をつけていなければ気付かないので、ジロジロ見過ぎないようにさりげなく気にするようにしよう。
人間同士でもそんなにジロジロ見ずに相手の表情を読み取っているので、それと同じことを犬にもするだけだ。
犬の気持ちをわかろうとする意識がないと気付かないが、逆に対人間と同じように気にしていれば自然に気付くと思う。
犬にも繊細で複雑な感情があり、いろんなことを考えているという前提で接すると、もっと見えてくることがあるとわたしは考えている。
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