2018年10月16日火曜日

まばたきすると見つめ返してくる

まばたきすると見つめ返してくる
from : ドッグウォーカー博士のスローライフ

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はっちゃん(秋田MIX♂6歳)は、夜わたしがふとんを敷くとさっと入ってくる。

昨夜も腕枕で撫で撫でしてもらって、極楽、極楽と言っていた。

マルちゃん(大型犬MIX♂10歳)は朝、わたしの顔をそっと匂って起こしてくれる。

それもなかなかいい。

今日はやっと晴れたので、のんびり散歩に行ったあと、草刈りして近所の海で汗を流した。

いっしょに行った母が、海がきれいだと喜んでいた。

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今日はマルちゃんも海に行って散歩を楽しんだ。

久しぶりの晴天は気持ちがいい。

ところで、セミナーで出た質問にこういうのがあった。

犬がほとんどカーミングシグナルを出さず、こちらが挨拶のまばたきをしても、じーっと見つめ返してくるが、これはどういうことかと。

カーミングシグナルには2種類あって、1つはストレスがかかったときに自分を落ち着かせるもの、もうひとつは相手を落ち着かせるためにコミュニケーションとして使うものである。

前者は無意識に出てしまうもので、あくびや身震い、体を掻くなどが代表的なものだ。

これはどんな犬でも出す。

後者は遠くから相手を見ながらお辞儀するといった、コミュニケーションとして使うものであり、高ストレスだったり経験不足だったりすると出せない。

もちろん両者に共通するシグナルもたくさんあるので、前後関係などの状況によって判断する。

目が合ったときにまばたきして目をそらすというのは、後者のコミュニケーションとしてのシグナルなので、出せない犬がいるのは当然である。

そういう子の場合も、人間が毎回やっていると、同じシグナルを挨拶として使うようになる。

ルルさん(ヨーキー♀2017年没)は完全にこのケースだった。

わたしが教えたので、ちょっと人間風な感じになっていたが、これを元に他の犬と挨拶ができるようになるにつれてバリエーションが増え、犬らしく上手に出せるようになっていった。

他方、多くの犬たちの中で育ったコンちゃんや、シェルターで100頭近い犬と放し飼い状態で過ごしていたマルちゃんは、最初からコミュニケーションシグナルをたくさん出していた。

そういう犬と接することで、社会化不足な犬もシグナルを学んでいく。

だが、シグナル上手で穏やかな犬というのは、実際にはそう多くないので、人間が教えることになるのである。

それでもちゃんと使えるようになるので、ぜひみなさんもカーミングシグナルで犬に挨拶していただきたい。

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