2017年10月30日月曜日

あふぼる会 ジュンくんのこと

あふぼる会 ジュンくんのこと
from : ボルゾイな生活

カイ君が我が家にやってきたのが生後6か月のとき
2007年正月2日のこと
ブリーダーの元では一番気の弱いいじめられっ子でした

翌日、田村神社へ初詣
人ごみに怯えて終始カイ父の後ろに隠れていました

春になって公園デビューしたけど、犬社会のルールを知らないカイ君ですから
小型犬に吠えられて仲間に入れず群れの後ろから離れてついていくだけ
公園では皆から少し離れた場所で父と母の間を走り回っていました

ドッグランに行っても全く走らないし、知らない犬とは遊びたくないし

そんなカイ君も公園での社会化勉強のおかげで、リーダーの資質を身に着けたようです
元々が気の弱いいじめられっ子だったから、
強いリーダーじゃなくて、弱い子の気持ちがわかる優しいリーダーです

ドッグランが嫌いなカイ君だから、大人になってもほとんど行かなかった
カイ君連れてのお出かけは、ほとんど観光地の人ごみの中でした

そのせいか、カイ君はどんな人混みも平気になりました
休日のお伊勢さんのおかげ横丁、紅葉の香嵐渓、肩が触れ合うような人混みでもボルゾイの幅の狭さを生かしスイスイすり抜けて歩きます

いろんな人に声をかけられても常に冷静に対処して決して媚びない冷静なカイ君です




2010年カイ君4歳の夏
信州の旅の帰りのSAで声をかけられたのが、ジュンくん家でした
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初めて間近で見るアフガンハウンドの美しさに目を見張りました
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それからしばらくしてジュンくん家との交流が始まりました
あふぼる会の発足です
あふぼる会の『あふ』はジュンくんで『ぼる』はカイ君です
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他の犬とはあまり遊べないジュンくんはカイ君のことを気に入ったみたいで、会うととてもうれしそうにカイ君の後を着いて弟のようでした
そんなジュンくんをカイ父ユリ母は我が子のように可愛いと思っていました
カイ君はもしかして『うっとうしい奴』とでも思っていたかもしれない(笑)
でもカイ君が楽しく一緒に遊べる初めての親友が出来たようです
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その後ジュンくん家にボルゾイしょうくんが仲間入り
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しょうくんの血統のつながりで、あふぼる会のメンバーが増えて交流が広がりました
気難しいカイ君もあふぼる会のメンバーとは遠慮しないで付き合えるようです


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;

2014年4月遺棄されていたユリアのことを知りました
その時は、かわいそうな子だけど、里親になることなど全く考えていなかった
それから3週間後ユリアを迎えることになるのだが、その間いろいろな出来事がありすべてがユリアを迎える方向に進んでいったような気がします


その時から1週間もたたないとき、オフ会の日カイ君の大親友ジュンくんが交通事故に遭った
そしてその場所で、ユリアが末期のガンらしく余命いくばくもないと知らされました

カイ父ユリ母はその時その場所でジュンくんの無事とユリアの奇跡を祈った
しかし残念ながらジュンくんはその夜虹の橋を渡った

その時の感情はとても表現できないけど、ユリ母と二人で『もしカイ君を亡くしたら』と想像して、耐えられない気持ちだったことを思い出します

以前最後のマラミュートきんちゃんを亡くして3年間のペットロスを経験したと書いたけど
今のカイ父にとっては、カイ君はきんちゃん以上の存在になっていたのです

その数日後、友人より『ボルゾイの仔犬を貰ってほしい』と頼まれた
知り合いの家であと一頭行き先が決まらないからと頼まれているらしい

それまでは、カイ父ユリ母の年齢のことを考えて犬を飼うのはカイ君が最後と決めていた
しかし、ジュンくんのことがあって、『カイ君を亡くした後他の子がいたら悲しみをいやせるんじゃないか』と、とても仔犬に失礼な理由を付けてOKの返事をしてしまった

そして数日後、行き違いがあり仔犬は行き先が決まってお断りの知らせがあった
仔犬の話は流れた

そしてその2日後、ユリアの体調が回復して里親を募集するという知らせがあった

仔犬が我が家に来ていたらユリアは我が家には来ていないし、お断りの知らせがあと2日遅れていたらユリアとの接点も途絶えてしまっていたことだろう

なにより、ジュンくんの事故がなかったら、カイ君単独飼育のままで過ぎてしまったことだと思います

そんなときの里親募集だったから、病気と闘って頑張っているユリアのことを自分が助けることが出来るかもしれないという気持ちがあったのかもしれない
里親になりたいという気持ちが心の底から湧き上がってユリアを迎えることになった
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ジュンくんの死は悲しいことだったけど
カイ父ユリ母にとっては、とても大きな意義のあるものだった
大切なことに気づかさせてくれた大好きなジュンくんに感謝します

ジュンくん、もうしばらく虹の橋のかなたで待っていてください
必ずそこに行きますから


ありがとうジュンくん



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