from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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マルちゃん(大型犬MIX♂9歳)が、プランターのそばでなにやら熱心に仕事をしている。
後で見に行ってみたら、熟れたプチトマトがなくなっていた。
そして、隣のプランターのトウガラシの先端が齧られていた。
これはベトナムトウガラシで、大きくてそれほど辛くない種類だ。
2つほど齧ってみて、やっぱりやめたのだろう。
ガッツリいかずに、ほんの少し齧ってみるところが偉い。
誰にも邪魔されずに、納得がいくまで検分することができるので、急いで丸呑みして気分が悪くなるなどということがない。
犬は本来、そういう知恵を持っている。
ところが、人間があわてて取り上げようとすると、取られまいとして急いで飲み込むということになりやすい。
「犬に危険な食べ物」は、検索するといろいろ出てくるので、食べては大変と慌てて取り上げたくなる。
「口に手をつっこんでも取り出すように」などと書いてあったりするので、それを実行してしまう人も多いのだろう。
「放し飼い」の犬が多かったときには、すべて犬に任せていたので、犬は自力で学習していた。
そしてときどき、自然界にはない無臭の農薬などを誤食して命を落としたりしていた。
だが今は、室内飼育で人間の目が届きやすくなった分、自分で学習する機会が減った。
それと同時に、「手をつっこんでも取り出す」人が増えて、誤食が増えているのだと思う。
何度も書いているが、慌てて取り上げるということを何度かすると、犬は見つけるや否や飲み込もうとするようになる。
これが誤食の元で、とても危険な行為だ。
すでに何でも食べようとする習慣がついてしまっている場合は、命にかかわるようなものが落ちていない場所を歩くようにしよう。
危険なものを見つけたら、4~5メートル以内には近づかないように、早めにリードを固定することがポイントだ。
近づいてしまうとぐいぐいそばに行こうとするので、固定が難しくなる。
それから、歩く速度も重要だ。
リードにじんわりテンションをかけてじんわりゆるめるという基本のリードワークで、ゆっくりした速度で歩くと、拾い食いは激減する。
それだけでも小石などは食べなくなる。
食べ物が落ちていても、ゆっくり歩いていればいきなり丸呑みはしにくくなる。
うちの場合、ごくたまにカラスが隠したものや、鳥のヒナの骨を見つけるぐらいだ。
そういうものは食べてもらっている。
ピーちゃん(パピチワ♀11歳)は、東京に住んでいたときには、よく子どもが落としたお菓子のかけらや、フライドチキンの骨などを見つけて食べていた。
これらは特異体質でもないかぎりは、多少食べてもどうということはない。
ピーちゃんは保護当時、唸りながら取られないように守りつつ、殺気立った様子で食べていたのを思い出す。
何を食べても完全に知らん顔していたら、ゆっくり検分して、食べられるものだけ食べるようになった。
ときどき犬がタバコのフィルターを食べようとするという話を聞くが、こういうおいしくないものは、放っておけばすぐに食べなくなる。
これも、慌てて取り上げようとするところから、習慣化してしまったものと思われる。
わたしたちは、目を光らせてあれこれ禁止するのではなく、犬が落ち着いて判断できるようにしてあげたいものだ。
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