from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
里親募集中のルカちゃん。
はっちゃん（秋田MIX♂４歳）と見た目も性格もとてもよく似ていてます。
はっちゃんファンの方で、犬を迎えたいとお考えの方は、ぜひよろしくお願いします！
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大きい犬は無理という方、ピーちゃん（パピチワ♀１０歳）も終の棲家を探しています。
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よく晴れて穏やかな一日、キキさん（サビ猫♀２１歳）も調子がよく、庭散歩を楽しんでいた。
天気が悪いとずっと寝ていて、食事の量もいつもより少ないが、人間にとっても快適な気候のときはよく食べる。
朝も早くから起きて、「ごはんくれ～」と絶叫するので、「はいはい」と起きてごはんの準備をする。
早朝から騒々しいが、鳴き声がないと死んでるのではないかとあわてて起きて見に行くので、ごはんの催促をしてくれたほうがずっといい。
昨日、今日と子育て関連の本を何冊か読んでいる。
その中で、森田ゆり『子供と暴力』がなかなかよかった。
初版が１９９９年なのでちょっと古いが、子供だけでなく女性、障害者、外国人などさまざまなマイノリティへの暴力を、単なる個人の問題としてでなく、社会との関連の中で論じている点がいい。
興味深い論点がいろいろあるのだが、今回は体罰の問題点を取り上げてみたい。
著者は体罰の問題点を６つ指摘する。
１．体罰はしばしばそれをしている大人の感情のはけ口であることが多い。
２．体罰は子どもに恐怖感を与えることで子どもの言動をコントロールする方法である。
３．体罰は即効性があるので、それを使っていると、ほかのしつけの方法がわからなくなってしまう。
４．体罰はしばしばエスカレートする。
５．体罰はそれを見ているほかの子どもに深い心理的ダメージを与えている。
６．体罰はときには取り返しのつかない事故を引き起こす。
どれも、体罰を使った犬のトレーニングでよく見られることだ。
犬の場合、首が締まる首輪（チョークチェーンやハーフチョークなど）を使うとか、リードを勢いよく引っ張る、小石などを入れた缶を投げる、クレートをたたくなども、身体的不快感や恐怖与えるので体罰である。
体罰を行使すると、すぐに言うことを聞くように見えるので、ほかのやり方がわからなくなるというのも、まったく同じだ。
使っている人は、トレーナーも含め、「この犬にはこれじゃないと効かない」などと言う。
暴力を受けて育つと、問題が生じたときに暴力で解決しようとするようになると著者は言う。
これは犬も同じで、人間への暴力（噛み付き）や、自分よりも弱い相手（子どもや弱そうな犬）への攻撃行動となって現れる。
それでも、体罰はよくないが、間違ったことをしたときに、親や教師などから思いっきり殴られたことで目が覚めた、愛情を感じたなどという人がいる。
わたしにはまったく理解不能だが、ときどき聞く話だ。
こうした人に対し著者は、たしかに自分のことを心から思ってくれる人がいるというのはうれしいことだ、だが、体罰を使わなくても、真剣な気持ちを伝えられたのではないかと問いかける。
殴る代わりに抱きしめることでも、いやそのほうが、愛情を感じられるのではないだろうか。
また、体罰が行使されるのは、常に社会的に弱い立場のもの、「下」と見られているもの、その権利が認められていないものに対してであるということも見逃せない。
奴隷制の時代には奴隷は殴られて当然と思われていたし、女性も過去はもちろん現在でも暴力の対象になっている。
無知だから、未熟だから、愚か者だから、体で教えなければ学ばない、でないとつけ上がるというのである。
犬への体罰容認と、まったく同じ論理だ。
「『体罰はよくないが、ときには必要だ」という実に多くの人が支持するこの考えはきっぱりと捨てなければならない・・・『どんなときにもしない、させない』と自分に対して決めておくことが肝心だ」。
この言葉は、犬と暮らす人も、そうでない人も、すべての人が心に留めておくべきことだと思う。
それでも体罰は必要と思う方は、ぜひこの本を読んでいただきたい。
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