2016年8月15日月曜日

引き出しの思い出。

引き出しの思い出。
from : ミミオレ。
爪とぎハウスの引き出しを
ユウが気にしている時は
そこにいるでしょ。

中にはきっとアミ姐さん。
なんでわかるの?
アミが小さい頃からの
かくれんぼスポットのひとつで
ひとり静かに眠りたい時や
ちょいと肌寒い時など
もぐりこんでいるもよう。

この爪とぎハウスを組み立てたのは
アトム兄ちゃんが他界する前夜のことでした。

当時、体調悪化で食欲のなくなった兄ちゃんは
猫城の1階部分にこもってしまっていて
お水を飲んだり、トイレに入ったりする時にだけ
出てきてくれるような状態。

箱名人好みのものを出したら
猫城から出てきてくれて
輸液もさせてもらえるかもしれないってんで
たけが組み立てたところ
兄ちゃんと遊べなくて退屈していたルーちゃんが
ぐねぐね大喜び。
これ、好き~♪
兄ちゃんも出てきてくれたらいいなと
待っていたのですけれど
待たれている感じが伝わっちゃったのか
結局、出てきてくれず。

明け方、様子を見に行くと
呼吸が少し苦しげになっていたため
たけがすぐに病院に連絡を入れ、
私がキャリーの準備を始めた時でした。
すぴー。

兄ちゃんが猫城から出てきて
トイレに入って、お水も飲んだ後、
引き出しにちんまり。
箱名人だもの。
兄ちゃんたら、
そんなに具合が悪そうなのに
入らずにはいられなかったんだねぇと
泣いたり笑ったりしながら写真を撮ったのでした。

帰ったらまたゆっくり入ろうねと
きっと回復して戻ってくることを信じて
病院へ送り出したのですけれど
これが生前の最後の2ショットになりました。

しばらくはこの写真の入ったフォルダを
なかなか開くことができなかったのですが
時が経って
箱が大好きな兄ちゃんらしい思い出だなぁと
懐かしく、愛おしく思えるようになりました。

猫らが旅立った時
「時薬が悲しみを癒してくれるから」と
たくさんの方に励ましていただきましたが
ほんとうにそうですね。


思い出の引き出しは
アミ姐さんの真似っこが大好きな
ユウにもすっかり気に入られて
ときどきひっそりかくれんぼ。
見つかっちゃった。

やたらとオモチャが
運び込まれているのは
なんじゃこりゃ。

もちろん、ユウのしわざですよ。
よいしょ。


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