from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
マルちゃん（ドゴＭＩＸ♂７歳）と、いつものお寺を散歩していたら、大きなユンボがガラガラ音を立てて、山への道を通っていた。
「マルちゃん、今日は行けないみたいだよ」と言ったが、マルちゃん、そのまま歩いて行く。
そこで、もっと近くまで行って引き返すのかと思って付いていった。
ユンボを操縦しているのは住職さんだった。
お寺のお供えなどを燃やしている場所の灰と、その下の土砂を、川に捨てていたのである。
ビニールを燃やした灰を川に流すなどということをやっていると、生き物はだんだんいなくなるだろう。
マルちゃんはユンボのそばまで来ると、その動きをよく見て、シャベル部分が反対向くのを待って、ささっと通り過ぎた。
大きな音が大の苦手で超怖がりのマルちゃんだが、こんなことができるようになるとは！
そして帰りもまた、同じようにして安全に通り過ぎた。
怖がりというベースは変わらないが、こんなことができるまでに成長した。
これでもう十分だ。
ところで、ＰＯＮＯＰＯＮＯ実践者さんのブログを読んでいたら、こんなことが書いてあった。
庭の草を草刈り機で刈っていた夫が、機械を止めて、草刈り機で刈るのはやめようと言ったと。
理由を聞くと、草の中にはカエルや昆虫などの生き物がたくさんいるので、一緒に刈ってしまうからだという。
それで、これからは鎌で刈ることにしたそうだ。
これを読んで、そのやさしさに感服した。
ＰＯＮＯＰＯＮＯは、犬猫だけでなく、ほかの生き物にも配慮することを基本理念としている。
なので、ＰＯＮＯＰＯＮＯ犬育てをアドバイスする「ＰＯＮＯＰＯＮＯアドバイザー」になる際には、プラクティショナー講座で、畜産動物、野生動物、実験動物などの置かれている状況や環境問題について学んでいただいている。
そして、生き物を傷つけたり苦しめたり殺したりすることを可能な限り減らすよう、自分の生活を見直し、社会に対して働きかけたりするということを実践する。
わたしは動物性食品を食べず、動物を使用して作られたものを使用しないビーガンベジタリアンだ。
自分が買うものについてはいつも最大限気をつけているが、それでも完全に排除することは難しい。
１００パーセントできないから意味がないかと言うと、そうではない。
可能な限り努力すれば、動物がこうむる苦痛をその分減らすことができるからだ。
たとえば、はっきり姿形がわかる肉を食べないとか、あるいは減らすというだけでも、牛、豚、鶏の苦痛を減らすことができるし、環境破壊への加担を避けることができる。
飛んできた虫に、シューッと殺虫剤をかける代わりに、窓を開けて外に逃がしてあげれば、その虫にも環境にも害を与えずにすむ。
動物実験によって開発された製品すべてを避けることは不可能だが、動物実験していない化粧品を買ったり、洗剤を重曹に切り替えたりすることはできる。
生き物はそれぞれ固有の尊厳を持っているとわたしは考えている。
だが現代人は、生き物をまるでモノのように扱って尊厳を奪い、大量消費し、環境に深刻なダメージを与えている。
環境へのダメージは、直接われわれにも跳ね返ってくるだけでなく、次世代に大きなツケを回す。
ＰＯＮＯＰＯＮＯ犬育ては、犬と人間だけでなく、ほかの生き物や環境にもやさしいものでありたいと願っている。
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