from : ねこかます
麿白よ、デカい尻を向けている所悪いのだが話があるのだよ。
なんだいぼくは鏡餅の形態模写の練習で忙しいのだけど。
まあそう言うなよ。これを見てくれ。
……!…!?!?!!!!
!?!?!!!!
あからさまに動揺する麿白。
その視線の先には。
ちっこいサトイモがふたつ並んでいた。
このサトイモ…、息をしているぞ!
どうしたんだやいあんちゃん、顔が珍プレーになってるやい。
時雉もやってきた。
なんだやいこれ。
時雉も顔が珍プレーに。
連携しているボランティアの人のお宅に、母猫がガレージに子猫2匹を置き去りにしていってしまったと連絡があったとの事。
そのお宅の方々も一晩母猫が戻ってくるのを待っていたのだけど戻ってこず…そして明らかに生後間もなくと言う事で、連絡をくださったのだった。
…それで何でウチにくるのだい。
くるのだやい。
渋い顔の宇宙猫兄弟。
放っておけばこの子たちは死んでた。その方々が保護してくれたんだ、この子たちが元気に生きられるようにおれたちも最善を尽くそうじゃないか。
しかしなんだいその不可思議なクリーチャーは。こわくてたまらないよ。
警戒する麿白。
大丈夫だ、お前の方が今の所不思議生物度は上だぞ。
むむむ、これは危険なサトイモのにおいがするぞ。
サトイモが危険という前提が間違ってるぞ麿白よ。
そんな海のものともイモ畑のものともつかない何かはぼくは触れないね。
麿白、子猫兄弟のサトイモーズに警戒感を隠さない。
病院に連れて行き脱水気味の子猫たちに栄養剤を点滴してもらった。
母乳で育てないと免疫がつかず、育てるのは難しいと獣医さんに念を押される。
サトイモーズと宇宙猫兄弟の同居生活の始まりであった。
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