2015年3月1日日曜日

予測できない、対処できない

予測できない、対処できない

from : ドッグウォーカー博士のスローライフ

朝は霧雨程度だったが、午後になって雨脚が強まり、犬猫たちはひたすら寝て過ごしている。





けっこう寒かったので、猫たちはときどき起きては、ファンヒーターの前で体を温めていた。





ふたり一緒に起きてくるが、小さなヒーターではひとりしか温まれない。





そこで長老、キキさん(サビ猫♀19歳)が独り占めしていた。





ところで、ストレスの原因になるものに、「予測不可能性」と「対処不可能性」というのがある。





これまでも何度も取り上げているのだが、何が起こるかわからないということと、自分の力ではどうにも対処できないということは、ストレスになるのである。





このことは、心理学分野での残酷な動物実験によっても確かめられている。





たとえば昇進などの良いことであっても、それが予測できないことであれば、うつ病になることもある。





自分ではなにもできないというのも同様だ。





1960年代に心理学者マーチン・セリグマンが、犬を使ってそれについて研究した。





まず、犬に電気ショックと警告音を繰り返し与え、予測はできるが対処はできない状態に置く。次に警告音が鳴ってから体を移動させれば、ショックを回避できるように教える。





しかし犬たちは逃げなかったという。





この状態を、「学習性無気力」という。





たとえば、飼い主が突然叱ったりする、逃げ場がない状態で体罰を加えるなど、予測も対処もできない状態におくと、動物たちはストレスを感じる。





このような不快なものだけでなく、エサのような快刺激を与えても、自分で思い通りにコントロールできない場合には、ストレッサーになる。





おやつを使ったトレーニングで、非常に難しい課題に挑戦するなどといった場合、なかなかおやつが出てこないと犬はイライラしてくる。





ヒンヒン鳴き出すこともある。





日々の生活はなるべく同じスケジュールで過ごすようにするとか、ケージなどに閉じ込めないなどというのは、こうした理由からである。





次に何が起こるかわかって、自分で対処できるという状態であれば、ストレスがかかりにくい。





散歩中に苦手なものと遭遇したときに、自分で逃げられるようにしておくと、いきなりギャウギャウ吠え掛かるというようなことになりにくい。





そのために長いリードを使うのである。





犬は常に飼い主の事情に翻弄されている。





だから、少しでもストレスを減らすように、細やかな配慮をしてあげたい。





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