from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
土曜日のせいか、はっちゃん(秋田MIX♂2歳)の朝散歩で、やたらと犬に会った。
はっちゃんは自分で安全な場所に回避したり、距離を取ったりできるようになったので、平然とやり過ごすことができる。
いちばん苦手な犬かサルの群れに出会わない限りは、落ち着いて散歩できるようになった。
苦手犬も距離があれば大丈夫だ。
夕方散歩ではまた昨日のイノシシに会った。
こんどは10メートルほど離れた草むらから、かわいい顔でじっとこっちを見ていた。
わたしのほうが先に気づいたので立ち止まると、はっちゃんも気づいてフリーズしたままガン見している。
わたしがじわじわと後退しながらイノシシにカーミングシグナルを出していると、イノシシはくるっと向きを変えて去っていった。
そこでフリーズから解除されたはっちゃんは、わたしの顔を見て、「イノシシがいたね!」と言った。
うっすらうれしそうだったところがおもしろい。
はっちゃんは、こんな感じで緊張しているとき以外は、遠くからちゃんとシグナルを出している。
お辞儀や地面の匂いを嗅ぐシグナルが多い。
これは、相手を落ち着かせるために出す強めのシグナルで、もちろん敵意がないこともしっかり伝えることができる。
カーミングシグナルは、緊張したときに自分を落ち着かせるために出す(あるいは出てしまう)シグナルと、相手を落ち着かせるために意識的に出すシグナルがある。
これらがごちゃまぜにされているのではないかと最近よく思う。
たとえば、しつけ教室などの狭い場所で、何頭もの犬が一緒にいるような状態だと、居心地が悪くて犬はたくさんシグナルを出す。
顔を横に向けたり、舌をペロッとしたり、体をブルブルしたりなどだ。
こういう状態を見て、「上手にシグナルが出せてますね」などというのは、大間違いである。
ストレスがかかっているせいで、こうした行動をしているからだ。
他の犬との距離を十分に取ること、すなわち、シグナルを出さないほどの距離を取るようにしなければいけないのである。
ほかにもこんなのも見たことがある。
屋外の原っぱなどに犬を残し、飼い主が離れたところにいる。
すると犬は不安からストレスシグナルを出す。
その様子を、他の犬や人にうまくシグナルを出していると説明する人がいる。
だがこれもまた、ストレスから出しているだけだ。
フリーズはカーミングシグナルだが、イノシシを見たときのはっちゃんのフリーズは、緊張して固まっていただけで、イノシシをなだめようとしたのではない。
イノシシになだめシグナルを出したのはわたしで、顔を背けてまばたきしながら、じわっと後退した。
ストレスがかかって出てしまったシグナルを見て、相手が引いてくれるということはあるが、なだめるシグナルは意識的に出すものである。
落ち着いていて、余裕がないと出せない。
カーミングシグナルへの認知度が高まるのはいいが、間違った理解もまた広がっているようなのが残念である。
その点を混同しないようにしよう。
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