2018年7月26日木曜日

広島県主催・尾道TNR一斉

広島県主催・尾道TNR一斉
from : NPO法人・犬猫みなしご救援隊・代表ブログ・みなしご庵へようこそ
私たち動物愛護団体が
積極的に行っている

【TNR活動】っていうのは

飼い主が特定されていない
猫(野良猫)を捕獲して

不妊手術を施して
元の場所に戻し

《一代限りの命》を
まっとうさせるという活動です。

※犬猫みなしご救援隊では
TNRに来た猫たちのために
【TNRイノベーション】と銘打って
不妊手術+ワクチン接種
+外部寄生虫駆除+内部駆除
+治療できることは全て行う
猫に親切なTNRを実施しています。


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犬や猫の
不妊手術ってのは

繁殖を制限するという
単純な理由だけでなく

オスは精巣を
メスは卵巣&子宮を取ることによって

前立腺癌・肛門周囲腫
乳腺腫・子宮蓄膿症・卵巣癌

・・・などなどの命に係わる
ホルモン系の病気を予防するためにも

絶対に必要なことです。

・・・なので

TNRに限らず
家庭で飼養する犬や猫にも

《施すべき》手術で

うちの施設で暮らしている犬猫たちは
全頭不妊手術を施しています。


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その不妊手術を施してから
元の場所に戻し

その地区に
新たな猫が流入することを防いでもらう

猫の習性に見合った
このTNR活動は

国際社会の中で唯一
認められている

愛護&対策の活動です。


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一方

【地域猫活動】ってうのは
TNR活動の先にある活動で

野良猫のお世話する人は
きちんとしたお世話を続け

お世話をしない人は
《無視をする》という協力をして

《町全体》が野良猫が生息することを
認めねばなりません。

当然ながら
これはハードルが高い!

どこの町にも必ず
1人や2人

「猫なんか1匹も要らんのじゃ!」
・・・と

すごい剣幕で怒鳴り散らす

わからず屋のコンコンチキの
クソジジイがいますもんね

そのわからず屋のコンコンチキの
クソジジイに

猫を嫌う理由を聞くと

「鳴き声がうるさい」とか
「庭に糞をしゅる」とか
「車を傷つける」とか

結局は自分本位の
こんまい(小さい)ことばかり

【男らしい私】としては

ふ~~~ん男のくせに!
そんなんでキンタマついとんか?

・・・と
鼻くそをほじりながら聞く感じです。

あっ・・・話がソレました。

私は
クソジジイと《もめる》ことが趣味なので

ついつい・・・(笑)


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町や市など行政機関は
私と違って

何に関しても
とかく《もめごと》を嫌います。

それが県ともなると
さらに《もめごと》を嫌います。

・・・なので

行政は

地域全員が認める地域猫活動は
認めますが

地域全員が認めたわけではない
TNR活動は認めたがりません。



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TNR活動のモデルとなった
広島市元宇品地区

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広島市南区の元宇品町には

瀬戸内海国立公園に指定されている
風光明媚な海岸があり

その海岸を含む一帯には
野良猫が約350匹生息していました。

・・・と言うと
想像がつくでしょうが

そこに暮らす住民と
よそから来る餌やりとの

トラブルが絶えず

元宇品町の自治会も
頭を悩ませていました。

自治会から
その海岸一帯の相談を受け

『とにかく

1年で必ず結果を出すから
1年だけ待ってほしい』

・・・とTNRを始めました。

2012年のことです。

当時
海岸にいた野良猫350匹のうち

300匹あまりの猫を
1年かけて捕獲して手術をしました。

当然すべてを施す
TNRイノベーションです。

そしたら
ノミがいなくなったので

猫が首をかかなくなり
まったり過ごすようになりました。

そして翌春
子猫がほとんど生まれませんでした。

TNRですから
猫たちは手術を施されただけで

生息頭数は
1匹も減っていないのに

《子猫が生まれないこと》に
自治会は感動してくれました。

その後

海岸地区にいた350匹の野良猫の
TNRが終わってから

今度は

元宇品の住宅地にいる
野良猫のTNRを始めました。

犬猫みなしご救援隊が
《勝手に》始めたTNR活動に

元宇品自治会が賛同し

2500人が暮らす元宇品町全体が
【地域猫に賛成】してくれたのです。

※もちろん今でも
管理を続けています。

ここから話がどんどん進み

今では
広島市動物管理センターが主体となって

中・四国地方で一番人口が多い
130万人都市の広島市全体で

【地域猫活動】が盛んに行われ
【地域猫活動】が常識化しました。

私はこのTNR活動から
推移していく地域猫活動を目標に

人口約280万人の広島県全体に
広がらせたいと

2013年から

呉市(3回)熊野町・尾道市・向島町
福山市・三原市・江田島市・廿日市市

・・・と
TNR一斉を行いながら

動かん市役所とケンカをしながら
試行錯誤してきました。


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犬猫みなしご救援隊は
広島県内にある4つのセンターから

殺処分対象の猫全頭を
引き出していますが

全頭引き出し・・・というのは

殺処分ゼロを目指す上では
《出口対策》でしかなく

本当の意味での
殺処分ゼロを目指すなら

《出口対策》よりも《入口対策》に
チカラを入れるべきで

持ち込まれる猫が
ゼロにならなければ

殺処分もゼロにはならないのです。

誰からも
猫がうとまれない町を目指すこと

これこそが

本当の意味での
《殺処分ゼロ》なのです。

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野良猫問題で

一番の問題は
無責任な餌やりの存在

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野良猫に餌を与える人は
大きく分けて二分できます。

★猫好きで
猫の健康と幸せを願って餌を与える人

このタイプの人は

ちゃんと不妊手術やワクチン接種をしますし
餌の与え方や時間も守ります。

★猫は好きだが
自己満足のために餌を与える人

このタイプの人は

人の話を聞かず
いつまでも頭の中が《昔のまま》

不妊手術やワクチン接種には
お金を使いません。

当然ながら

自分本位だから
近隣住民とも折り合いがつきません。

こ~ゆ~
自己満足型の餌やりのせいで

罪もない猫が
近隣住民から嫌われて

犠牲になっているのです・・・

どこの町にもいますよ
TNRしようとしたら

餌をばらまいて捕獲の邪魔をする
面倒くさい人や

TNRを理解しようともしない
頭の悪い人は・・・

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そんなこんなの
面倒が起きることもすべて想定して

それでもTNRをやるべきだ!
・・・と

広島県はこのたび

犬猫みなしご救援隊に
TNR事業を業務委託し

尾道TNR一斉を実施することに
なりました。

すごくない???


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2018年7月25日(水)
尾道市勤労青少年ホームにて



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朝8時30分

手術室のセッティングも終わり
受付を作る感じのとき

呉市動物愛護センターの
佐々木所長と西山獣医が来ました。

真ん中の
デッカイオジサンが

広島県の動物愛護行政を
前に進めてくれている

広島県動物愛護センターの
冨永所長

体もデカイが気持ちもデカイ!

4~5年前
冨永所長が本庁にいたころは

完璧に
私の《敵》じゃったのですが

センターの所長になってから
よくやってくれているのがわかり

同じ年代を駆け抜けて来た者同士
気づいたら仲良しに(笑)



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9時受付ですが
30分前から続々集まりました。

広島県は今

豪雨災害がおきたばかりで
尾道も被災地です。

つい数日前に
水道が出るようになったとこです。

「こんな大変な時に野良猫か!」

・・・と
集まらないかなとも思いましたが

実に
多くの人たちが

猫を連れて来てくれました。




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広島県動物愛護センターの
職員たち

避難所回りもあり
その他の一般業務もあり

来ても3人ぐらいじゃろう
・・・と思っていましたが

こが~によ~来てくれた!!
センターの《やる気》がうかがえますね!

尾道TNR一斉が決まってから

センターの森中獣医からは
再三打ち合わせを促されましたが

『そんなもん出たとこ勝負!

打ち合わせなんかせんでも
できる!

あんたはヒマかも知れんが
私しゃ~忙しい!』

一度も打ち合わせをしないまま
当日を迎えさせられた

県の職員たち(笑)




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うちからは
落合&藤本&吉田の3名

※落合&藤本は今回の災害の
被災者です。




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執刀医は

横浜さかい犬猫クリニックから
酒井院長



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大阪バンビの森どうぶつ病院から
後藤院長

横浜いなば動物病院から
稲葉院長



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今回は

3名の獣医師に対して
手術台を7台用意して

終われば次に移動するという
岡山形式を取りました。



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視察は

広島県議会議員2名
呉動物愛護センター2名
福山動物愛護センター2名
広島県東部家畜保健衛生所2名

新聞・テレビ等のマスコミは
よ~わからんぐらい多数


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TNRの視察に来た

福山動物愛護センターの
職員獣医です。

『ぼ~ッと生きてんじゃね~よ!』
by チコちゃん5歳

抗生剤2種類・混合ワクチン等の
注射担当にしました。



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TNRの視察に来た

福山動物愛護センターの
古賀所長です。

『ぼ~ッと生きてんじゃね~よ!』
by チコちゃん5歳

鎮静剤を注射筒に吸う係にしました。

実は
呉動物愛護センター2名

佐々木所長と西山獣医も

『ぼ~ッと生きてんじゃね~よ!』
by チコちゃん5歳

筋肉痛になるほど働かされたのですが
残念なことに写真がない(笑)

この日
私は《わからず屋》との話に

時間を割かれ

ほとんど
手術エリアを留守していたので




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広島県議会から

どうぶつを愛する議員の会の
伊藤真由美議員

伊藤議員は本当に毎日

犬猫のために
広島県内の避難所を回っておられます。

そのお蔭で

広島県内の被災動物は
快適に同行避難できているのです。

もうひとかた

同じく広島県議会の
どうぶつを愛する議員の会からは

宇田幹事長も
来られたのですが

なにせ
私がバタバタとしていたし

気づいたら
宇田幹事長が取材を受けられていたり

・・・で
写真がないんですよ残念・・・





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思いのほかよく働く
広島県動物愛護センターの職員たち

ね!打ち合わせなんか
いらんかったろ?

私の人生すべて
出たとこ勝負!やったもん勝ち!



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おっと・・・

広島県の職員にまぎれて
私の友人の

《あの方》も《珍しく》働いとる!!

たぶん今頃は

横須賀で筋肉痛のため
シップを貼っとると思う(笑)

・・・たぶん
このブログのファンの人は

「あ!ホンマじゃ!

ちばわんの桂代ちゃんが
今日は珍しく働いとる!」

・・・と思うことでしょう(笑)






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鎮静&麻酔係だった
広島県の職員たちの仕事が

一段落したので

日本が誇る先生たちの
【手術の《腕》を見てみなさいよ会】

開催~~ッ♪


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酒井先生の美技に
森中&西田コンビは

とても同じ人間とは思えん・・・
手が5本あるみたいじゃ・・・
早すぎて見ただけじゃわからん・・・

そりゃ~ね

酒井先生は
あの山口獣医科病院で

副院長を務めていた人じゃけぇ~
酒井先生の手術は美しい!

・・・と何故か私が威張る



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稲葉先生の早技に

いつも手術の助手を務めている
県のお姉ちゃんたちは

こんなに早かったらわからん・・・
助手のやりようがない・・・

そりゃ~ね

稲葉先生は
あの山口獣医科病院に入社したときから

私が目を付けとった人じゃけぇ~
稲葉先生の手術は早い!

・・・と何故か私が威張る



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いつも通りの
TNRイノベーション

不妊手術+ワクチン接種
+ノミマダニ駆除+回虫駆除の

基本を施し

+虫歯の子は抜歯しました。


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抜歯中

これからは
広島県の愛護センターでも

抜歯ができるね!





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こんな傷も治しました。

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尾道・坂の町・猫の町

観光で《猫の町》と
うたっているくせに

尾道の猫には

手術ができないぐらい
(腹腔内に飛び込むから)

大量にノミがいました。

135匹手術して
ノミがいない猫はほぼいなったです。



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ノミもぐれ鼻水ズルズルの
尾道のちびっ子たち

尾道・坂の町・猫の町
・・・と観光誘致をする以上

不妊手術済みのシルシ
猫の耳先にカットがないなんて

ありえんし

猫たちに
あんなに大量にノミが生息していたんじゃ

アウトです!!

今どきちょっと見ないぐらいの
大量のノミで

意識の高い東日本では
まずありえないノミの量で

乳腺腫の子もいたし(切除)
肝不全の子もいました。

全国を回る私の評価としては
日本ワースト5に入るぐらい

猫の
健康状態が悪いです。

2013年9月に実施したときと
比べると

明らかに
状態は悪くなっていました。

※私と田原君と
桂代ちゃんと稲葉先生は前回の経験者

これを機に

尾道の人たちの
猫に対する意識が変わり

猫の健康状態が上がっていくことを
私は切に願います。




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午後3時過ぎ

日本トップクラスの
獣医3名は

職員研修もかねた135匹の猫の
不妊手術を無事終えて

広島県の愛護センターの課長の運転で
尾道駅へ向かいました。

ありがと~~~!
また頼むね~~~♪♪



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県が予算を出して
民間に業務委託し

実現した《尾道TNR一斉》

広島県の事業に
福山市&呉市の職員が

《普通に参加》して

県だの市だのの面倒くさい
垣根を越えて

ワイワイガヤガヤ
みんなで楽しく

広島県尾道市の猫のために
TNRをしました。

広島県って
最高じゃないですか!?


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そして
一夜明けた今日


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中国新聞・朝刊に

なぜか呉のセンターの
佐々木所長&西山獣医が載っとる

この2人の働きを
私は撮ってなかったから

ちょうどよかった
中国新聞社に感謝じゃわ♪