from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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はっちゃん（秋田ＭＩＸ♂５歳）と歩いていると、前方に作業車が停まっていた。
するとはっちゃん、方向を変えて県道に続く道に行った。
その道には、食堂で使うヤギやブタなどを飼っている農場がある。
静かなときもあるが、今日は中から断末魔の叫び声が聞こえてきた。
するとはっちゃん、「ここはやめよう」とまた引き返した。
そういう声は恐怖や不安を呼び起こすし、わたしはちょっとフラッシュバックが起こってしまった。
人間は動物を食べなくても、植物性のものだけでも健康に生きていけることがわかっている。
ビタミンＢ１２だけが不足するとされているので、それだけサプリで摂ればいい。
「おいしい」などという嗜好性のために動物を犠牲にするのはやめたいものだ。
完璧をめざすのではなく、まずは「動物の犠牲を減らす」ことに取り組もう。
肉を使った料理を考えていたら、その代わりに豆腐や納豆にするとか、ひよこ豆やレンズ豆などにするとかしてみよう。
犬にもベジフードはお勧めだ。
よく犬は肉食と言われているが、オオカミは肉食でも犬は雑食である。
でなければ、生き残れなかっただろう。
うちはずっとベジフードで、日本で手に入るものは一通り全部試した。
マルちゃん（大型犬ＭＩＸ♂９歳）には、Amiというイタリアのフードが一番便の具合がよかった。
これは消化によくないコーンミールを使っているのでちょっと敬遠していたのだが、マルちゃんにはなぜかこれがぴったりだった。
だがしばらく前に新しいフードが出て、それを試してみたらとてもよかったため、最近はそっちにしている。
台湾の「維吉（ウェイジ）」というものだ。
ベジタリアンだが、AAFCO（米国資料検査官協会）の栄養基準を満たしているという。
へんに油っぽくないし、ゴマの香りがほのかにしてなかなかおいしそうだ。
ゴマや大豆、玄米などを使っている。
犬たちもおいしそうに食べているし、便の状態もいいので、しばらくこれを続けてみる予定だ。
犬は肉食であるとの思い込みから、肉系の高たんぱくフードをあげている方がいるが、犬がイライラしたり攻撃性が高まったという話をよく耳にする。
逆に低たんぱく、高炭水化物食は、行動上の問題を劇的に解決しうると言われている。
また、多くの市販フードに使われているＢＨＡ、ＢＨＴ、エトキシキンなどの合成保存料、着色料は、犬の行動にもよくない影響を与えうる。
その意味で、こうした添加物を使っていないベジタリアンフードは、ストレスマネジメントの一環としてもお勧めだ。
ベジタリアンフードは、いろんな意味で動物にやさしい。
マルちゃんにはいまいちだったが、ナチュラルバランスベジタリアンは、セロトニンレベルを低下させるコーンを使っていないので、こちらのほうがいいかもしれない。
イライラしている犬、興奮しやすい犬、噛み付がある犬には、脳内セロトニンレベルを上げて精神状態を安定させてあげる必要があるからだ。
それでも、フードには好き嫌いや合う合わないがあるので、合うものを探してあげたい。
それに簡単な手作り食（ごはんと豆腐など）を乗せてあげると、ちょっと喜んでくれるだろう。
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