from : ドッグウォーカー博士のスローライフ
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一日気温が低くて、最高気温が東京とあまり変わらない。
今が一番寒い時期だ。
だが犬猫たちは、毛皮を着ているせいか、わたしほど寒がっていない。
夏は気の毒だが、冬は圧倒的に有利だ。
ところで、ストレスに関することでご質問をいただいたので、ここで再度取り上げておこうと思う。
「予測不可能性」と「対処不可能性」についてである。
これまでも何度も取り上げているのだが、ときどき書いておいたほうがいいようだ。
予測不可能性=何が起こるかわからないということと、対処不可能性=自分の力ではどうにも対処できないということは、ストレスになる。
このことは、心理学分野での非人道的な動物実験によっても確かめられている。
たとえば昇進などの良いことであっても、それが予測できないことであれば、うつ病になることもある。
自分ではなにもできないというのも同様だ。
1960年代に心理学者マーチン・セリグマンが、犬を使ってそれについて研究した。
まず、犬に電気ショックと警告音を繰り返し与え、予測はできるが対処はできない状態に置く。次に警告音が鳴ってから体を移動させれば、ショックを回避できるように教える。
しかし犬たちは逃げなかったという。
この状態を、「学習性無気力」という。
たとえば、飼い主が突然叱ったりする、逃げ場がない状態で体罰を加えるなど、予測も対処もできない状態におくと、動物たちはストレスを感じる。
このような不快なものだけでなく、エサのような快刺激を与えても、自分で思い通りにコントロールできない場合には、ストレッサーになる。
おやつを使ったトレーニングで、非常に難しい課題に挑戦するなどといった場合、なかなかおやつが出てこないと犬はイライラしてくる。
ヒンヒン鳴き出すこともある。
日々の生活はなるべく同じスケジュールで過ごすようにするとか、ケージなどに閉じ込めないなどというのは、こうした理由からである。
次に何が起こるかわかって、自分で対処できるという状態であれば、ストレスがかかりにくい。
散歩中に苦手なものと遭遇したときに、自分で逃げられるようにしておくと、いきなりギャウギャウ吠え掛かるというようなことになりにくい。
長いリードはこういうときにも威力を発揮する。
犬は常に飼い主の事情に翻弄されている。
だから、少しでもストレスを減らすように、細やかな配慮をしてあげたい。
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