from : 〓 ねこメモ 〓
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1: 凶ちゃん@凶ちゃん ★ 2015/07/03(金) 16:37:41.34 *.net
〜突然高所から飛び降りる猫〜フライングキャットシンドローム=ハイライズ症候群=猫高所落下症候群
2013年3月7日 に catman が投稿
フライングキャット症候群(flying cat syndrome)、またはハイライズ症候群(high-rise syndrome)猫高所落下症候群も同じ意味です。
私はフライングキャットで覚えていたので以下フライングキャットシンドロームで書いて行きます。
英語で検索するとHigh-rise syndromeの方しかでてこないのでこちらの方が一般的だと思いますが。
フライングキャットシンドロームとは、高層マンションなどから猫が落下する事故が多発したため名前が付けられました。
猫は運動能力が高く、少々の高さからおりても問題ありません。しかしフライングキャットシンドロームの猫は数十階あるいは数十メートル単位の高さから突然飛び降りることがあります。
そして症候群と名が付くように一度飛び降りた猫はなにかに取り憑かれたように再度落下することがあります。
なぜ飛び降りるのか??
①鳥や虫に夢中になって落ちたのじゃないかという説。しかし虫がいないぐらいの高さのマンションからも飛び降りるので必ずしも獲物に向かって飛んでいるわけではないと思われます。
②あまりに高い場所になると遠近感がつかめずどのくらい高いかわからなくなる。まぬけな話ですが、突然数十メートルの世界にいったらそう感じてしまうのかもしれません。猫は視力が良くなく、6m以上先はあまりみえていない(近眼)ともいわれています。
フライングキャットシンドロームの明らかな原因は不明です。
何故猫だけが落下事故が多いのか、個人的にはテラスやベランダの手すりなどに上ることが出来るペットが猫しかいないからかなと思っています。
落下する高さと怪我のリスク
猫はバランス感覚に優れ、落下中に体勢を整えるのら落ちても無傷なこともあります。
時間的猶予があれば体勢を整えまた足周りの皮膚をひろげムササビのように空気抵抗を稼ぎ落下速度を落とします。
そのため7階以上から落下した方が怪我が少ないのではないかと経験的に言われています。つまりもし同じような状況,地面で落下した場合怪我しやすい順に並べると
3〜7階>7階以上>>2〜3階
となります。計算上猫の体重と体積からいくら高くから落ちても時速100km/hは超えないそうです。
高所からの落下は様々な報告がありますが、どれが一番高いかは不明です。ボストンの白猫シュガーは19階から落下し軽度の肺挫傷以外全く無傷だったそうです。
さて、フライングキャットシンドロームについて調べていると「猫は高いとこから落ちても大丈夫なんだ!!」と錯覚してしまいすがこれらは非常に非常にラッキーだった事例です。
たとえ2階から落ちても亡くなってしまう猫がいることを忘れてはいけません
Bonner, S. Retiter, AM.Lewis, J.2012. Orofacial manifestations of high-rase syndrome in cats: a retrospective study of 84 cases.J Vet Dent. 2012 spring;29(1):10-8
2012年:ハイライズ症候群の84匹の猫の報告
この論文ではフライングキャットシンドロームで飛び降りてしまった猫の怪我や生存率をまとめています。
平均落下階数は2.65階。そして落下後生存したのは98.8%、さらにその後後遺症により安楽死をした猫を死亡頭数に加えると、生存率は94%であったと記録しています。
つまりそれほど高くない高さから落ちても6%の猫は亡くなるあるいは重大な後遺症が残ることを意味しています。6%は決して低くないと思います。
高所から落下した場合怪我をしやすい部位は四肢、顎、頭蓋、胸部です。外見上異常がなくても肺が破れていたり骨折していることがあります
2階以上で猫を飼っている方は低層階だから安心してベランダに猫をださないこと、窓を開けっ放しにしないことを徹底することが最大の予防です。
※他にも少し古い論文になりますがこんなに沢山の報告があります
Whitney, W. & Mehlhaff, C.1987. High-rise syndrome in cats. JAVMA 191(11): 1399–1403. 1987年:ハイライズ症候群の猫132匹のまとめ。そのうち37%の猫が緊急治療を必要とした。生存率は全体の90%。
Vnuk, D., Pirki , B., Matici , D., Radisi , B., Stejskal, M., Babi , T., Kreszinger, M., Lemo, N. 2004. Feline high-rise syndrome : 119cases. Journal of Feline Medicine and Surgery 6: 305–312.2004年:
ハイライズ症候群の猫119匹のまとめ。落下猫の生存率 96.5%
http://catman.moo.jp/flying-cat-syndrome/
2013年3月7日 に catman が投稿
フライングキャット症候群(flying cat syndrome)、またはハイライズ症候群(high-rise syndrome)猫高所落下症候群も同じ意味です。
私はフライングキャットで覚えていたので以下フライングキャットシンドロームで書いて行きます。
英語で検索するとHigh-rise syndromeの方しかでてこないのでこちらの方が一般的だと思いますが。
フライングキャットシンドロームとは、高層マンションなどから猫が落下する事故が多発したため名前が付けられました。
猫は運動能力が高く、少々の高さからおりても問題ありません。しかしフライングキャットシンドロームの猫は数十階あるいは数十メートル単位の高さから突然飛び降りることがあります。
そして症候群と名が付くように一度飛び降りた猫はなにかに取り憑かれたように再度落下することがあります。
なぜ飛び降りるのか??
①鳥や虫に夢中になって落ちたのじゃないかという説。しかし虫がいないぐらいの高さのマンションからも飛び降りるので必ずしも獲物に向かって飛んでいるわけではないと思われます。
②あまりに高い場所になると遠近感がつかめずどのくらい高いかわからなくなる。まぬけな話ですが、突然数十メートルの世界にいったらそう感じてしまうのかもしれません。猫は視力が良くなく、6m以上先はあまりみえていない(近眼)ともいわれています。
フライングキャットシンドロームの明らかな原因は不明です。
何故猫だけが落下事故が多いのか、個人的にはテラスやベランダの手すりなどに上ることが出来るペットが猫しかいないからかなと思っています。
落下する高さと怪我のリスク
猫はバランス感覚に優れ、落下中に体勢を整えるのら落ちても無傷なこともあります。
時間的猶予があれば体勢を整えまた足周りの皮膚をひろげムササビのように空気抵抗を稼ぎ落下速度を落とします。
そのため7階以上から落下した方が怪我が少ないのではないかと経験的に言われています。つまりもし同じような状況,地面で落下した場合怪我しやすい順に並べると
3〜7階>7階以上>>2〜3階
となります。計算上猫の体重と体積からいくら高くから落ちても時速100km/hは超えないそうです。
高所からの落下は様々な報告がありますが、どれが一番高いかは不明です。ボストンの白猫シュガーは19階から落下し軽度の肺挫傷以外全く無傷だったそうです。
さて、フライングキャットシンドロームについて調べていると「猫は高いとこから落ちても大丈夫なんだ!!」と錯覚してしまいすがこれらは非常に非常にラッキーだった事例です。
たとえ2階から落ちても亡くなってしまう猫がいることを忘れてはいけません
Bonner, S. Retiter, AM.Lewis, J.2012. Orofacial manifestations of high-rase syndrome in cats: a retrospective study of 84 cases.J Vet Dent. 2012 spring;29(1):10-8
2012年:ハイライズ症候群の84匹の猫の報告
この論文ではフライングキャットシンドロームで飛び降りてしまった猫の怪我や生存率をまとめています。
平均落下階数は2.65階。そして落下後生存したのは98.8%、さらにその後後遺症により安楽死をした猫を死亡頭数に加えると、生存率は94%であったと記録しています。
つまりそれほど高くない高さから落ちても6%の猫は亡くなるあるいは重大な後遺症が残ることを意味しています。6%は決して低くないと思います。
高所から落下した場合怪我をしやすい部位は四肢、顎、頭蓋、胸部です。外見上異常がなくても肺が破れていたり骨折していることがあります
2階以上で猫を飼っている方は低層階だから安心してベランダに猫をださないこと、窓を開けっ放しにしないことを徹底することが最大の予防です。
※他にも少し古い論文になりますがこんなに沢山の報告があります
Whitney, W. & Mehlhaff, C.1987. High-rise syndrome in cats. JAVMA 191(11): 1399–1403. 1987年:ハイライズ症候群の猫132匹のまとめ。そのうち37%の猫が緊急治療を必要とした。生存率は全体の90%。
Vnuk, D., Pirki , B., Matici , D., Radisi , B., Stejskal, M., Babi , T., Kreszinger, M., Lemo, N. 2004. Feline high-rise syndrome : 119cases. Journal of Feline Medicine and Surgery 6: 305–312.2004年:
ハイライズ症候群の猫119匹のまとめ。落下猫の生存率 96.5%
http://catman.moo.jp/flying-cat-syndrome/
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